亡くなった親類がしっかりと終活準備をしていた事例、まったく終活準備をしていなかった事例、たまたま両方の事例を聞く機会があったので、ちょっとご紹介。
さて、ヒトリデ族のみなさんは、どちらを選択しますか?
自分が死んだあとに迷惑をかけてもよい?迷惑はかけたくない?
どうせひとり者なんだから、死んだ後なんてどうでもいいや。
……と、正直言えば、私も思わなくもないのですが、自立してかっこよく生きたいと思っているヒトリデ族としては、やはり「立つ鳥跡を濁さず」「立つおひとりさま跡を濁さず」的な一生を送りたいですよね。
そんなことを考えていた折、たまたま友人たちから、180度反対の実例を聞きました。
義母が完璧な終活準備をしていた事例。
友人A子は、夫とその母親(義母)との3人暮らし。(子どもは既に独立)
ある時、義母が突然倒れ、残念ながらそのまま帰らぬ人に。
とある通称「ポックリ寺」に毎週のようにお参りをしていたご利益があったのか、苦しむことが一切無い、本当に突然の死だったそうです。
生前から「私が死んだらこの中を見てね」と託されていた箱があったので、亡くなった後にその中身を確認したところ、遺産相続の件、お葬式の場所と密葬にして欲しい旨の指定などが細かく書かれていたほか、遺影に使う写真まで入れてあったとのこと。
しかもお葬式は互助会に入っていたため、お金は一切かからず。
おかげで残された友人家族たちは、もめごともなく、スムーズに亡くなった後の処理を進めることができたのだそうです。
A子が、「私には遺産は一切残してくれなかったけどね」と、ボヤいていたことは、ここだけの話ですが。
100歳まで生きるつもりで、まったく終活していなかった両親の事例。
知人B男は既婚。両親とは離れたところで生活。
ある時、父親が出先で倒れ、そのまま他界。
終活の気配は全くなく、どこに預金があるのか、どんな遺産があるのかもわからず、それらを調べるところから始めたので、とにかく大変だったとのこと。
そして数年後、今度は70代前半の母親が趣味の社交ダンスのレッスン中に倒れ、そのまま他界。
母親は、「100歳まで生きるわよ」と公言しており、そんなに早く死ぬ気はさらさらなかったらしく、当然ながら終活的なことは全くなし。
B男は、父親の時の経験があったため、多少はスムーズに手続きが進められたとのこと。
ただ、実家に山のような荷物が残さていたため、その片付けのために週末は実家に通うことが続いているそうです。
「おひとりっこさま」は要注意!
このふたつの事例を見ていると、A子の義母は本当に「子ども孝行」な人だなって思います。
私の法定相続人は両親、両親ともに亡くなれば姉、その姉も先に亡くなれば姪です。
だからもし、順番が狂って私が先に死んで、且つ終活を何もしていなかったら、両親か姉か姪にとんでもなく迷惑がかかることになるんですよね。
55歳だからまだまだ死にはしませんよ、と思いたいところですが、ここ数年だけで私の周りの50代が何人も亡くなっていることを考えると、あんまりゆっくりもしていられない……。
ちょっとずつ進められるところから進めて、このブログで紹介していく所存でございます。
ところで、これを読んでいるみなさんは、自分の法定相続人が誰だかわかっていますか?

詳しくは↑の記事に書きましたが、特に「ひとりっこのおひとりさま」(「おひとりっこさま」と私が独自に命名)は要注意!です。
脅すわけじゃないですけど、おひとりっこさまは早めの終活と、遺言を残しておくことは必須ですから!