10連休が明けた今、「会社を辞めたい」「こんな会社はもう嫌だから転職したい」なんてことを考えてしまう人も多いかも。
私のブログも、いつも連休最後の日には「早期退職」関係のキーワード検索で訪れる人がとても多いのです。
気持ちはすごくわかりますが、早まってはダメですよ。
会社が嫌だから、仕事が嫌だからと、とりあえず会社を辞めてしまうのはぜったいにダメ。
なぜなら……。
「無職期間」は履歴書の汚点となる場合が殆ど。
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「無職期間」がある人は書類選考で絶対的に不利となる。
履歴書に無職の期間があると転職に不利になるというのは、私が人事部門の部長だった時の経験から言えることです。
中途採用をする場合、まずは履歴書をチェックするわけですが、その際、働いていない期間がなかったかどうかということは真っ先に確認する事項。
もしも空白期間が数か月~数年あった場合、だいたい以下のことを疑います。
- やけになって衝動的に会社を辞めたんじゃないか?
- こらえ性、根性が無い人なんじゃないか?
- 仕事が嫌いな人なんじゃないか?
- すぐに会社が嫌になるモンスター社員なのではないか?
- 何か問題があって会社を辞めさせられたのではないか?
無職の期間があった理由が書いていなくて、何か特別なキャリアや資格なども無い場合、書類選考通過の対象から真っ先に外される可能性が高いです。
不利にはならないケース。
もちろん、不利にならないケースもあります。
①子育てが落ち着くまでの間は仕事をしていなかった。
子育てがひと段落したので再就職を考えている人の場合、意欲が高くて腰を据えて仕事に当たってくれると企業側は考えるので、不利どころか今後ますます有利になるのではないかと思います。
②病気治療のために仕事をしていなかった。
病気や怪我などの治療で仕事をしていないというやむを得ない事情がある場合は、不利になることはありません。
但し、「現在まだ治療中」という場合は、残念ながら不利になってしまう現実があることは否めないので、完治するまでは派遣社員などの待遇で仕事をして、完治してから仕事を探す方が効率的かも知れません。
③資格取得のために仕事をしていなかった。
弁護士、会計士、MBAなど難易度が高い資格取得のために仕事を辞めて勉強に専念していた場合は、不利になることはありません。
結果的に資格取得ができなくても大丈夫ではないかと思います。
誰でも取れるような資格取得の場合はダメですよ。
④そのほかの明確な理由がある場合。
そのほか、留学をしていたとか、親の介護をしていたとか、「自分は衝動的に前職を辞めたわけではない」ということを証明できるような理由がある場合も大丈夫。
転職先を探してから退職するのがベスト。
会社や仕事が嫌でどうしても会社を辞めたいならば、転職先を決めてから辞めるべき。
10連休後に仕事をするのは大変でしょうから、何もかも嫌になってしまう気持ちはわかりますが、やけなって後先考えずに辞表を出すのはぜったいにダメです。
4回も転職し、人事の部長を経験した私だからこそ、そう思うのです。

昨年秋に会社を早期退職した時も、すごく慎重に計画を立ててから辞めました。


どうしても会社を辞めたい気持ちが抑えられないならば、まずは有利な転職を成功させるための計画を立てましょう!