2018年10月末に50代、55歳で早期退職をした私。
退職前に有給休暇消化期間があったので、会社員としての仕事をしなくなってからはちょうど1年ほどとなりました。
その間、いろいろなことが激変しました。
毎日の生活サイクル、
お金の使い方、
時間の使い方、
などなど。
中でも特に大きく変化したのは、ストレスの分量。
会社勤めをしたいた時が100だとしたら、30くらいに激減。
でもその一方で、
これで本当にいいのか??
ストレスって実は必要なものなんじゃないのか??
という思いもあります。
今回は、
不要だけれども必要とも感じる、不思議なやっかいモノ、
「ストレス」について書いてみようと思います。
人間にとってストレスは必要な劇薬。劇薬だからほどほどの量がいい。
まずは会社員時代のストレスを分類。
会社員だった時のストレスをまずは以下に分類。
- 会社や仕事に関するストレス
- 家族に関するストレス
- 対人関係に関するストレス
- 自分に関するストレス
- 日常生活を送る上でのストレス
①と②の内容は文字通り。
③は仕事とは関係のない友人知人他人とのコミュニケーション上で生じるもの。
④は自分のふがいなさや、将来の不安などに対して感じるもの。
⑤は例えば満員電車に乗った時、レジで行列に並ぶ時、体調不良の時などに感じるもの。
退職前のストレスと退職後のストレス。
②と③と⑤は会社や仕事とは一切関係ないので、ストレス量は退職後も変化はありません。
変化があったのは①と④。
まず、①の会社や仕事に関するストレスについては、言うまでもなくごっそりなくなりました。
逆に④の自分に対するストレスについては、収入がなくなったり、人との接点が激減したことによる不安が生まれて増加。
でも、
①の量 > ④の量
しかも、①のストレス量の方が圧倒的に大きいので、全体的には、
激減した!
ということになります。
但し、これはあくまでも私の場合。
会社を辞めたのはいいけれど、当面の生活費すらなく、新しい仕事がみつかるアテすらない場合は、
①の量 < ④の量
と逆転してしまいますから、全体的なストレス量は増えることになってしまいます。
ちなみに会社や仕事に対するストレスというのは、会社や仕事のことを「嫌い」「嫌だ」と思っていなくても生じることが前提。
まかされた企画がうまくいかない……
イベントの本番を前日に控えて緊張する……
初めて会う取引先の部長さんってどんな人なんだろう……
などなど、いろいろな場面で生じるものだからです。
また、どんなに仲がよくて信頼している上司や取引先だとしても、他人とコミュニケーションをとるということだけでもストレスは生じます。
ましてや嫌な顧客や、独裁的な上司がいる場合のストレス量たるや。
ふわぁぁぁぁぁぁ。。。。
思い出しただけでも身震い。
仕事を辞めるということは、こうしたストレスから解き放たれるということなので、気持ちはすごく楽になるのです。
ストレスは必要なものでもある。
でも一方で、
ストレスがなくなることは自分にとって本当に大切なこと?
という思いもあります。
なぜなら……。
私は社会人になるまで、社会的常識や礼儀作法などが本当にわかっていない人でした。
人のせいにするつもりもないのですが、両親からそうしたことを教えてもらった記憶があまり無いからです。
社会人になってからやっと、
こんなことはしてはいけない
こんなことを言うと人は傷つく
相手のために自ら先回りして動くことは大切
といった対人関係の基本や、目上の人に対するマナーなどを、上司や同僚たちから教えてもらいました。
しかし、社会人になってすぐにそう考えることができるようになったわけではありません。
若い頃は厳しい言葉で叱咤される時はもちろん、優しい言葉で諭されても反発心しかわかず、それはストレスとなって自分を苦しめました。
でも、ある時からそうした言葉をきちんと受け止めることができるようになったのです。
例えその場では反発してしまったとしても、後から猛烈に反省して「二度としないでおこう」と思えるようになったのです。
そういった繰り返しが自分のことをすごく成長させてくれたと、今では素直に思えるようになりました。
会社をクビになったことですら、自分にとっては必要な体験だったと思えるようにもなりましたしね。

55歳で会社を辞める時点でも自分にはまだまだ足りないことだらけだったので、仕事や仕事関係の人とのコミュニケーションから生じるストレスは間違いなく、
「私にとって必要なもの」
でした。
だから、会社を辞めてストレスがなくなったのはとても嬉しいことではある反面、自分を成長させてくれるストレスがなくなってしまったことに対して、
私、それで本当に大丈夫なの??
……と自問自答してしまうんですよね。
ストレスは劇薬。
とは言え、ストレスは劇薬。
人を成長させることには絶大な効果を発揮する一方で、量が増え過ぎると心身を壊してしまいます。
私はもともとメンタルが弱い方なので、何度か劇薬の副作用で心が折れる一歩手前、つまり鬱状態寸前までいったことがありました。
友だちや同僚たちに助けられて、なんとかポキっと折れる前に立ち直れたんですけれどね。
自分の身を守る上では、劇薬「ストレス」の副作用が出始めたと感じたらさっさと「自分の成長」のことなどは忘れて、ストレスそのものを取り去る方法のことだけを考える選択をすべきだとも思っています。
まとめ。
ストレスを感じる生活を送ることによってまだまだ自分も成長したいと思っているので、仕事、もしくは未知の世界への挑戦は続けたいと思っています。
もともとダメダメな人間なので、遊んでばかりいたらますますダメダメな人間になっちゃいますからね。
またストレス量が増える覚悟を持ちつつ、新しいことに挑戦して、新しい人たちともどんどん出会っていきたいぞー!
