4度の転職により、38歳で学生時代から憧れていた会社に就職することに成功したブログ主。
正社員としては5社、派遣社員時代も含めると8社の勤務経験があります。
(節操がないよね←影の声)
更に、55歳で早期退職する前は人事部門の部長として、転職希望者の採用に関する業務も担当しました。
複数の転職経験と、採用責任者としての経験。
せっかくその両方の視点から「転職」を語ることができるのに、書かないのはもったいない!
・・・と思い立ち、このブログに新たなカテゴリー「転職したい?」を追加しました。
今回はその1回目。転職により私が得られた4つの「強み」についての話。
「転職」が私を強くしてくれた。
1社だけで定年まで勤めあげることも、もちろん素晴らしいことだと思います。
あちこち渡り歩いた私から見ると、むしろそんな人のことは尊敬。
でも、もともと人間として未熟過ぎる私は、もしも最初の会社で会社員生活をまっとうしていたら、今よりももっともっとヒドイ人間になっていたと確信しています。
転職が私を人間としても、仕事人としても、強く成長させてくれた。
「強み」を自分に与えてくれた。
と思っているのです。
Contents
何度もプライドをへし折られて、自分を冷静に見ることができるようになった。
私の場合、最初の転職は28歳。
勤めていたのは名古屋のテレビ局だったのですが、周りの人たちが本当に優しい人たちばかりで、ちょっと仕事をがんばると褒めてもらえることに気をよくして、「自分は仕事ができるいっちょ前の社会人になった」と、甚だしい勘違いをしていた頃のことでした。
そしてそんな勘違いをしたまま、何のアテもなく上京。
とりあえず派遣社員として仕事をしようと派遣登録をしたのですが、その時も「私だったらどんな会社でも仕事ができるから大丈夫」という変な自信と共に、「どんな仕事をさせてくれるのかな?」という大きな期待を胸に抱いて、1社目の大手通信会社で勤務し始めました。
ところが……。
その会社で与えられた仕事は、手書き原稿をワープロで打ちなおすことと、コピー取りばかり。
え??コピー取るだけの仕事なんて頼まれたことなかったんですけど??
もう初日からプライドはずたずた。
その後の転職先でも、ちょっとだけ難しい仕事をするだけで、「はやしさん、気がきくね」なんて言われて、逆にまたプライドがずたずた。
その経験で、自分のスキルというのは、「自分が認めたもの」ではなく、「他人が認めてくれたもの」なんだということを学びました。
いくら「私はこんなことをしてきました」と言っても無駄。「私はこんなことができます」ということを実際にやって見せられるかどうかが重要で、更には、そのスキルを発揮できる仕事を探さねばならないのです。
だから、派遣社員の初日で正社員として就職すべきだということを悟り、それから毎日、新聞や転職雑誌で(当時はインターネットは殆ど普及していなかった)しらみつぶしに仕事を探しまくり、めぼしい所に応募書類を送りまくったのでした。
また、それぞれの会社にはいろいろな人たちがいて、今から思えば「あれはパワハラだったよね」くらいの厳しい指導をくらいまくっていたありがたく頂戴していた時期もありました。
そんな数々の経験は、過剰なほどに自信喪失に陥ってしまうようになったというデメリットも生んでしまったのですが、「人から叱られたら素直に反省できる人になった」という大きなメリット、「強み」を私に与えてもくれました。
自分を冷静に見て、ダメなところはダメと振り返り、「ではどうしたらいいだろうか」と考えられるようになったのです。
もしも私のようなおバカな人間が、転職せずに最初の会社にずっといたら、プライドだけがどんどんバベルの塔のように積み上がり、とんでもない「お局様」状態になっていたと思います。(今でも充分に「お局様」だけどね<影の声)
仕事にはいろいろなやり方があることを学んだ。
以前の記事で、「最初に勤めた会社のルールが正しいルールである」と刷り込まれてしまうことについて書きました。

でも、会社ごとに仕事のやり方は様々です。
それぞれに良い所も悪い所もあるわけなのですが、良い所を自分に取り入れていけば、新しい会社でそれを他の人たちに教えることだってできるようになります。
私は4社目では広報の仕事をずっと担当していたのですが、5社目で広報を担当した時に、4社目で学んだ仕事のやり方をいろいろと取り入れて、人事考課でよい成績をもらうことができました。
会社に過剰な期待をしなくなった。(良い意味で)
自分はこんなにがんばっているのに、会社は何も報いてくれない。
ヒドイ人事異動だ。ヒドイ人事考課だ。冷たい会社だ。
・・・などと思ったことはありませんか?
私も思いましたよ。何度もね。
でも、会社は学校でもなければ家族でもありません。
経営状況をよくすることはステークホルダー(株主、取引先、顧客、社員)に対する義務なのですから、利益を上げ、サービスを向上させ、社員全体の給料を上げるためには、個々の社員の希望や主張ばかりに耳を傾けることはできません。
所詮は労働契約で結ばれた関係であり、義理人情を一番に考えて経営がなされているわけではないのですから、そこはクールに考えるべき。
不満があるならば、その不満を自分で解決する策を見出すか、解消してくれるような会社に転職するしかない。
・・・ということを学んだんですよね。
ちょっと冷たい言い方に見えるかも知れませんが、会社に過剰な期待をするよりも、自分でなんとかする方が早いってことを悟れるということは、自分の「強み」にもなり得ると思うのです。
自分が「仕事」に対して何を期待しているのかが見えてきた。
正社員だった5社では、本当にいろいろな仕事をさせてもらいました。
そして、待遇もまちまちでした。
仕事が広がる可能性は低いけれど給料は良い。
仕事内容は刺激的だけれど給料は低い。
などなど。
そういう経験をしたおかげで、
自分はお金のために働いているのか?
お金ではなく自分のやりたい仕事を最優先にした生活をしているのか?
やりたい仕事をするためなら今より生活レベルが下がってもいいのか?
といったことを、今の自分とかつての自分とを比較して考えることができました。
そのおかげもあって、早期退職をして自分のやりたいことをやってみよう!という決断ができたのだと思っています。
まとめ。
以上が私の考える、転職で得た4つの強みでした。
もちろん、1社で会社員生活をまっとうすることにも大きなメリットもありますし、転職にもデメリットはありますので、いずれそんなことも書いてみたいと思います。
- 何度もプライドをへし折られて、自分を冷静に見ることができるようになった。
- 仕事にはいろいろなやり方があることを学んだ。
- 会社に過剰な期待をしなくなった。
- 自分が「仕事」に対して何を期待しているのかが見えてきた。
はじめまして。突然すみません。
読んでいて、私もはやしさんと同じような転職をしてきていて、共感してしまいました。現在39歳独身で、正社員4社、派遣4社を経験してきています。法律系事務、一般事務、そして今は、ひょんなことから、頼まれ仕事で、全く経験のない、はやしさんが観覧するであろうスポーツ関連の事務仕事をしています。人生何があるかわからないものですね。ふわふわと生きている自分ですが、震災以来、自分に正直に生きなければと強く思うようになりました。自分の糧になる、挑戦したいことがある環境がないところに長居はしないようにしています。愚痴もこぼさず、期待もせず、ないなら、ある場所に行くだけと思って、今に至ります。
歳を追うごとに自分を好きになれてきました。不安や危機感がなくはないのですが、なんとかなるし、なんとかするし、いざとなれば、なんでもやってやる!と思って生きてます(笑)
はな様
ブログへのご訪問とコメントをありがとうございます!!
私と同じような転職経験がおありなんですね。
挑戦したいことがある環境がない所には長居はしないって、すごくステキな考え方だと思います。
いざとなればなんだもやってやる!という考え方も、すごく好きです!
私ははなさんよりも年齢的にはひと回り以上も上ですが、負けないようにこれからもチャレンジし続けねばと思いました。
よろしければこれからもまたご訪問くださいね♪
返信頂けるとは思ってもいませんでした。ありがとうございます。
はやしさんの生き方、とても素敵で、私の憧れだなと思いました。尊敬といえるかもしれません。
これからも訪問させていただき、たまにコメントするかもしれませんが、はやしさんのブログが楽しみの一つになってしまったので、どうか、お許しを(笑)
追伸
私もラジオ大好きです。小学生の頃から、面白い話も、新旧の音楽も、ラジオで培ったといって過言ではないです。また、上野近辺もよく出没しています。
はな様
嬉し過ぎるコメントをありがとうございます!
もちろん是非これからも遠慮なくコメントしてくださいね。
憧れられるような人間とはほど遠いですが、そう言っていただけると励みになるのでこれからますますがんばります!
ラジオお好きなんですね。
それもとても嬉しいです♪