ヒトリデ倶楽部とは

ギックリ腰がヒトリデ倶楽部を始めた理由?!

四半世紀を超えるひとり暮らし歴の中で、最大の危機を感じたのは、インフルエンザの高熱が続いて頭がおかしくなりかけた時でもなく、喘息で死にかけた時でもなく、尿管結石で痛みにのたうち回った時でもなく、ギックリ腰をやっちゃった時でした。
喘息で死にかけた時のことは↓の記事で書きました。

#7119救急相談で命を助けてもらった!今日(11月12日)のNHK「あさイチ」で、#7119の救急相談について取り上げていましたが、私はこれで命拾いしました。 まだサー...

いやいや、ギックリ腰が一番大変だったなんて、なに言っちゃってるの?

・・・と笑っているそこのアナタ!
ギックリ腰がどんだけ辛いか知らないからそんなことが言えるのですよ!

これまでどんなに辛い症状が出てもひとりで病院に行ったし、誰かの助けを借りたこともありませんでしたけど、さすがにこの時だけは家族にSOSを出しました。
ひとりで暮らすことの不安を一番感じた時だったのです。

ヒトリデ族同士が助け合える世の中にしたい。

とつぜん魔女の一撃をくらった。

きっかけは猫を獣医さんに連れていったことでした。
5㎏近い猫をキャリーに入れて歩いていたら、「ん?何か腰に違和感が?」と感じ、それからずっと腰に鈍痛を感じるように。
1週間ほど経っても治らなかったので、会社に行く前に近所の整形外科に行ったら、「ストレッチした方がいい」と言われて、あれこれ身体をこねくり回されました。

そして出社。
「なんか痛みが増した気がする」と思いつつも1日が終わり、会社を出ようと1Fに下りてしばらく歩いていたら……。

ビビビーン!!!

と、背中に電気が走るような鋭い痛みを感じると同時に、背中がのけぞるような感覚に襲われたのです。

欧米ではギックリ腰のことを「魔女の一撃」と言うそうですが、まさにその一撃。
う、う、う……と、声にならない悲鳴をあげながら、通りがかったタクシーに転がるように乗って帰宅。
ギックリ腰経験者のタクシー運転手さんに心配されつつ、なんとか部屋までたどり着き、そのまま動けなくなってしまいました。
後に、腰が痛い間は何度かタクシーに乗りましたが、運転手さんって腰痛持ちがかなり多いらしく、その度にとても優しい言葉をかけてもらいました。感謝。

そこからが地獄の始まり。

固い椅子に姿勢よく座っている時と、寝ている時は大丈夫なのですよ。
あまり痛みは感じないのです。

しかーし。

トイレに行こうと立ち上がろうとしたり、起き上がる時がそれはもう大変。
特にベッドから起き上がる時は、ちょっと動くと痛みの電気が背中を走り、その度に「ふぎゃー!」と叫んでしばらく動けなくなるのです。
だから、1㎝ずつくらいゆっくり少しずつ身体を動かすのですが、どこかの瞬間では必ず足を床に着けねばならないわけです。
体を起こさねばならないのです。
立ち上がらなければいけないのです。

でも、その度に地獄で拷問を受けているような痛みが背中に走る……。

思い出しただけでも、泣ける。

歩くときは、椅子の背中につかまって、手押し車のように押しながら移動していました。
よく高齢の方が、小さな乳母車のようなものを押しながら歩いている感じと言えば、わかっていただけるでしょうか。

困ったのは、腰は痛いけれどお腹は空くし、トイレにも行きたくなること。
そして一番大変だったのは、猫のトイレ掃除でした。
かがんで猫砂をすくわなければならなかったのは、本当に辛かった……。

料理なんてできるわけもなかったのですが、そのまま食べられるような食品のストックも皆無。
だからその時初めてネットスーパーのお世話になったのです。

ネットスーパーって、本当にありがたいんですよ!
使えるようにしておかないとダメですよ!
使ったことがない人は↓の記事をチェック!

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頼んだ商品を運んでくれたお兄さんがとっても親切で、マンションの管理人さんを呼んできてくれて、おかげで溜まっていたゴミを出すことができたのも、副次的に助かりました。
人の親切って、本当にありがたい。

家族には、物心ついてから初めて、靴下の脱ぎ履きを手伝ってもらいました。
ああ情けない。

結局、普通に歩けるようになるまで1週間ほどかかったのですが、その間、「歩き方を忘れてしまった気がする」とか、「二足歩行ってすごいことなんだ」とか、変なことばかり考えてしまいました。

ひとり暮らしの不安を少しでも解消したいという思い。

高齢になってきたらギックリ腰じゃなくても、ひとりでできないことがどんどん増えてきますよね。
今現在、ひとり暮らしで困ったことがなくても、将来を考えるといろいろ不安になってしまいます。
そんな時、悩みを共有できるような場があればいいのに・・・。
ギックリ腰をやってしまったのはもう5年以上前のことですが、思えばその頃からこのヒトリデ倶楽部のようなことができないか、ぼんやり考えていたのでした。

ヒトリデ倶楽部で考えていることがどこまで広がるのか現時点では全くわかりませんが、ここでの情報が、シニア向けサービスを考えている企業の参考になれば嬉しいとも思っています。(夢は大きく!)

POSTED COMMENT

  1. sherrymama より:

    ああー、りえさん、どうしてこんなに共感することばかり
    書いてくださるのでしょうか。私も入院したとき(腰痛では
    ないのですが、起き上がれない)とても困り、今度、再発
    したらどうしよう・・・病院へも行けない・・と思う気持ち
    があります。
    ぜひ、このヒトリデ倶楽部でそんな不安解消につながる
    活動をしていただきたいです。
    (ずっと以前に退社したK村さんが会社でぎっくり腰に
    なり、私は救急病院に付き添ったことがあります。
    タクシーでも横になり、見る見るひげが濃くなり、
    朽ちていきました!)

    • はやしりえ より:

      sherrymamaさま
      朽ちていったとは!(爆笑)
      経験者としては、笑っちゃいけないんですけどね。
      助け合えるような仕組みか、もしくはそんなサービスを作ってくれるところを探したいという夢はあるんです。
      急な病気とか、本当に切実な悩みですものね。
      いろいろ考えていきたいと思います!

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