50代、55歳で早期退職した私。
2018年10月末で会社を退職し、現在は2019年7月。
早期退職生活を始めてから、はや8か月。

会社や仕事に時間を縛られない自由な生活にもずいぶん慣れてきて、上手く時間や生活資金を使えるようになってきました。
最初は戸惑うことも多かったですけどね。

55歳で会社を辞めたことに後悔は一切ありませんが、やはりいろいろ感じていることはあるので、安易な早期退職がよいとは思っていません。
そこで今回は、私が思う、
こんな人は早期退職はしない方がいいよ!
……ということについて書いてみようと思います。
早まって早期退職するのは危険!自分が向いているかどうか熟考してから実行しよう。
Contents
まずは私の場合。
私がかなり計画的に早期退職を実行しました。
- 退職したのは55歳と約9か月。定年まで残り4年と3か月。
- 22歳からほぼ途切れなく会社勤めをしていたので、会社員生活は33年と約9か月。
- 退職時の待遇は人事・総務部門の部長、つまり管理職。
- 女性、未婚、子ども無し、都内のマンションでひとりと一匹(猫)暮らし。
早期退職を実行したのは、うっすら考え始めてから約5年、具体的に考え始めてから1年半後でした。

その間に、慎重にシミュレーションや準備をしました。

早期退職に向いていないのはこんな人。
以下は私が思う「早期退職に向いていない人」です。
①退職後の資金が貯まっていない人。
贅沢しない生活をしていても、やっぱりお金は必要。
早期退職をすると、将来もらえる年金も減ってしまいます。
「いやいや、節約生活するから大丈夫!」
「最低限の生活費はあるから大丈夫!」
……などと思っている人も危険。
仕事を辞めると毎日が自由時間。
これ、最初は家でダラダラしているだけでもすごく楽しいのですが、徐々に退屈してきます。
退屈してきたら、旅行に行ったり、趣味に時間を使ったりすればいいわけですが、お金が無いとそれもできません。
ある程度の遊興費も貯めておかないと、本当につまらなくて暗い日々を送ることになってしまいます。
また、家が賃貸という人は、仕事をしていないと住む場所を探すのにも苦労する可能性も出てきます。
万が一、家を退去しなくてはならなくなった時のためにも、貯蓄は必要です。


②お金がかかる趣味を持っている人。または浪費家さん。
これは説明するまでもありませんが、お金をたくさん使いたい人は、仕事は辞めてはダメ。
なるべく長く働きましょうね。
③貧乏性さん。
「えっ?!お金を使わない人なら退職しても大丈夫じゃない?」
……と思うでしょうけれど、①でも書いたように、お金を使わずに有り余る時間を過ごすことって難しいのです。
ある程度は遊びながら暮らしたいわけです。
でも、貧乏性だとついつい、
「もったいないからコレをするのはやめよう」
「コレを買うのはやめよう」
「もったいないからコレを食べるのはやめよう」
……などということばかり思ってしまって、生活に潤いがなくなってしまいます。
実はコレ、私がそうなのです。
退職してしばらくしてから、お金を節約することばかり考えて、何もできない日が続いてしまったのです。
でも、それではいかんと思いなおし、今はお金を使うことと節約することのバランスを、上手くとれるようになってきました。
そして、さらにお金を楽しく使って、楽しく暮らすためにも、なんらかの仕事はしようと思っているわけなのであります。
④ひとり遊びができない人。
結婚していても、パートナーがいても、友だちがいても、その相方さんの殆どがは働いています。
平日の昼間なんて、誰も付き合ってくれません。
付き合ってくれたとしても、毎日、毎週というわけにはいきません。
だから、有り余る時間を楽しくひとりで過ごせる人でないと、つまらない人生を過ごすことになってしまうのです。
早期退職をしたいなら、今からでもいろいろなひとり遊びを覚えましょう。



⑤寂しがり屋さん。
仕事を辞めると、人に会う頻度、人と話す頻度が激減します。
同居人がいても、それは同じ。
特に私のようにひとり暮らしをしていると、人と話す時間が激減します。
少なくとも数日程度は誰とも会わず、話さなくても大丈夫という自信が無いと、会社を辞めた後にとてつもない寂しさに襲われてしまう可能性があります。
私はもともと「寂しい」という感情が欠落している人なので、たぶん1か月くらい誰とも話さなくても大丈夫。
とは言っても、今のところ最低でも数日に1回は誰かと会う機会があるので、実際にそんなことになったらさすがに寂しいって思うかも知れませんけどね。
⑥ネガティブシンキングな人。(メンタルが弱い人)
会社を辞めると、確実に会社員特有のストレスはなくなるものの、先に書いたようなお金のことや、人との接点などについて、別の悩みが生じてきます。
ネガティブシンキングをしがちな人は、仕事のストレスがなくなっても、そうした新たなプライベートな悩みについて、結局うじうじ悩み始めることになります。
会社や仕事って、意外にプライベートな悩みを忘れさせてくれるもの。
ある意味「逃げ場」になるもの。
その「逃げ場」がなくなって、人と話す機会も減ると、どんどん余計なことを考え始めて、下手すればメンタルをやられてしまいます。
お金がなくても、ひとりで過ごしていても、明るく楽しく暮らさなければ意味がないのに……。
メンタルが弱いから仕事を早く辞めるというのは、実は逆効果だと思うのです。
まとめ。
- 退職後の資金が貯まっていない人。
- お金のかかる趣味を持っている人。もくしは浪費家さん。
- 貧乏性さん。
- ひとり遊びができない人。
- 寂しがり屋さん。
- ネガティブシンキングな人。(メンタルが弱い人)
実は今回の記事を書こうと思ったのは、早期退職をしたことを後悔しまくっている人のブログをたまたま読んだからでした。
その人は、
誰にも会えず、
お金も無いから遊びにも行けず、
毎日が寂しくて仕方なく、
なぜ早期退職してしまったのだろうか。
……という嘆きをブログに綴り続けていました。
仕事や会社が嫌だからという理由だけで早期退職をしたら、誰でもそうなってしまう可能性があると、私も実際に会社を辞めてみて実感しています。
だから、
早期退職して楽になるぞーー!
……と思ってはやまるのはすごく危険。
きっと後悔します。
でも、退職後に何をするのかよく考えて、且つ慎重に準備を進められるのであれば、早期退職はハッピーな選択肢にもなり得ます。
迷っている人は、私のブログだけではなく、いろいろな人たちの体験談を参考に考えてみてくださいね。

