4回の転職経験、そして人事部門の部長経験もあるブログ主。
何度も就職試験を受ける側を経験し、且つ就職試験を受けてもらう側の経験もあるブログ主。
そんな私が、劇団四季を受けたことがあるんですよ。
と言うと、
「えーー!はやしさん、ミュージカルスターを目指していたの?!」
と必ずといっていいほど言われてしまいます。
私、音痴だし、ダミ声だし、超絶リズム感悪いし、身体硬いし、見かけ悪いし、身の程しっているので、さすがにそんなアホなことは考えていませんでしたよ。
数々の人気舞台を製作、公演している四季株式会社の中途採用に応募したことがある、って話です。
転職経験が4回もあるブログ主、数々の会社を受験してきましたが、その中でも最も印象に残った面接だったので、その時の様子をちょっと書いてみようと思います。
もう20年以上前の話なので、時効だと思って読んでくださいましね。
憧れの劇団四季!受験できただけでよい思い出。
採用面接は楽しくて大好きだった。
1991年、無謀にも28歳で何のアテもなく名古屋から上京した私は、派遣社員をしながら正社員採用してくれる会社を探しまくっていました。
当時はインターネットなど普及していなかったので、新聞や雑誌をしらみつぶしに見て、ここぞというところに履歴書を送っていたわけなのですが、それはかなり面倒で、根性のいる作業でした。
書類選考で落とされることが殆どで、なかなか面接まで進まなかったのですが、たまに面接まで進むと、本当に嬉しかった!(遠い目)
もちろん書類選考を通ったことも嬉しかったのですが、いろいろな会社に入れて、それぞれ個性的な社内の様子を見たり、思いもしない質問を投げかけられる経験ができるのが嬉しかったのです。
面接が嫌いという人って多いと思うので、ちょっと変な人ですよね。
憧れの劇団四季。中途採用募集の文字に飛びついた!
昔から演劇、特にミュージカルを見るのが好きだったので、劇団四季が中途採用を募集しているという記事を見た時、1秒たりともためらわずに、早速履歴書を書いたことを今でも鮮明に覚えています。
そして書類選考通知の知らせが届き、横浜市あざみ野駅近くにある四季の事務所まで面接に行けるとわかった時には、もう小躍りしまくり!
その時点では、既に劇団四季の仕事をしている自分を妄想しまくっていました。
面接場所に感激!意外な面接官にビビりまくった。
面接の控室に通されたのは、なんと、劇団員たちの稽古場。
板張りの部屋は鏡で囲まれ、壁にはバレー練習用のバーが。
おぉ!このバーを市村正親さんや山口祐一郎さんや久野綾希子さんたちが触ったのね!!
この床には汗と涙が染み込んでいるのね!!
……と、ミーハー根性が出まくり、変なテンションがあがりまくり、今から思えばぜったいに合格するわけもない最悪なモードに入ってしまっていました。
そして更に、事前説明で告げられたのは、
面接は当劇団代表の浅利慶太が行います。
というひとこと。
なーーにーー??いきなりアサリケイタがーー??!!
まさか中途採用の面接に、いきなり演劇界の重鎮、浅利慶太氏が登場するとは。
この時点で今度は緊張を通り越して変なアドレナリンが出まくり、最悪なモードが更に激悪なモードへと突入してしまったのでした。
面接は最悪な結果。もちろん不合格。
面接官は横にアシスタントらしき人を従えた浅利慶太氏ひとり、受験する側は5人前後のグループ面接でした。
浅利氏から何を聞かれたかは全く覚えていないのですが、「私ならこんなことができます!やります!」みたいなことを、激悪なハイテンションで話しまくったことだけは覚えています。
ああ、思い出しても恥ずかしくて穴の中にもぐりこみたい……。
もちろん結果は不合格。
ショックでしたけれど、通知を受け取った時には冷静モードに戻っていたので、「ああ、やっぱりダメだったか」と、すんなりあきらめたという記憶があります。
自分が面接官だったとしても、真っ先に落としたであろう最悪な受け答えをしてしまったのですから、仕方ありませんね。
大好きな演劇の世界で働くことはできませんでしたけれど、めったに機会など無いであろう四季の練習場に入れたこと、故・浅利慶太氏に面接していただいたことは、私の転職人生の中でも、特に思い出深いものとなりました。
これから転職しようと考えているアナタも、是非、面接は貴重な体験ができる楽しいものだと思って臨んでくださいね。
楽しみすぎると、この私の経験のように赤っ恥をかくことになりますけどね。
- 面接時は冷静さを保ちましょう。
- 「ぜったいに入社したい」アピールはほどほどに。
- 「この会社・業界が好き」アピールもほどほどに。
- 自分アピールもほどほどに。
- ミーハー心は隠して面接に臨みましょう。
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