>>こんな趣味どぉ?

ストレス社会だからこそ茶道がおススメできる理由。

私、20代の頃に5年ほど茶道を習っていました。

そして2年半ほど前からまたお稽古を再開。

このあたりの話については、以前少し書いたことがありました。

趣味を見つけられない人でも趣味を楽しめる?ちょっと前のことですが、映画「日日是好日」を観てきました。 ひょんなことから茶道を始めた黒木華さん演じる主人公の半生を描いた物語。...

今は月に1回しかお稽古に通っていないし、初釜やお茶会などのイベントには参加しないし、資格を取るつもりもないし、かなり「なんちゃって」な茶道経験者。

そんな私がなぜお稽古を続けているのか。

茶道に魅力を感じているのか。

それは、お点前が終わったあと、すごく清々しい気持ちになって身も心も楽になるからなのです。

でも、なぜそうなるのか理由がわからず自分でも不思議だったのですが、とあるきっかけがあって、その答えがわかりました。

「心の存在を手放すことができる時間」はストレスに効果抜群。

私が茶道を始めた理由。

私が茶道を始めた理由は単純で、学生時代に仲がよかった友達のお母様が華道と茶道の先生だったから。

更に、母方の祖父が、茶道が趣味で家の敷地に茶室まで作り、近隣のお嬢様方に教えたりもしていた人だったのです。

隔世遺伝ってわけじゃないですけど、ひょっとしたら孫である私に茶道をたしなみたいという血が流れていたのかも知れません。(そんな大袈裟なものではないと思いますけどね)

残念ながら私が産まれた時にはその祖父は亡くなっていましたし、茶室のあった家も無かったので、残っているのは祖父が使っていた茶杓と茶碗など少しの茶道具と、祖父が作ったという茶碗だけ。

祖父の形見の茶杓↓

お点前の後は身も心も清々しくなる。

茶道のお点前って奥が深すぎるし、数えきれないほどいろいろなやり方があるので、極めるなんてことは一生不可能。

私の場合、学生時代は表千家、今は裏千家ということもあって、まだ一番シンプルなお点前(平出前)だけは先生の指示がなくてもなんとかスムーズにできる程度のレベルでしかありません。

実際のお稽古では毎回違う種類のお点前をすることになるので、先生から叱られっぱなしなのでございます。

でも、ちょっとでも体が自然に動いて一連の動作ができた時は、本当に心がすっきりして、肩こりもなくなって体も楽になるのです。

実に不思議。

書道家・紫舟さんの言葉「心の存在を手放す」ということ。

先日、いつも通っている六本木ヒルズの会員制ライブラリーで行われた、

「イデア~時代を切り開く者たちの良心~」
【モデレーター】稲葉俊郎(医師) 【ゲスト】紫舟(書家)

というセミナーに参加しました。

紫舟さんは大河ドラマ「龍馬伝」の題字などで知られた書家。

正直なことを言うと、私は「美人な書道家さん」くらいの認識しか持っていませんでした。

しかし、書道だけに留まらず、素晴らしい絵もたくさん描かれているし、文字の彫刻化、浮世絵の立体化など、様々な独創的なアートを展開されていらっしゃいます。

紫舟さんの公式HPはコチラ↓
http://www.e-sisyu.com/

そしてその非凡なアイデアが生まれる過程にも感銘を受けました。

「どうしてなんだろう」と思ったことを深く掘り下げ、実際にそれを形にする。

そのための探求心や集中力が人並外れているのです。

「単なる美人な書道家さん」だなんて失礼なことを思っていて心から謝罪。

その紫舟さんがセミナーの中で、書を書いている時の心境について、

「心の存在を手放している」

と表現されました。

一瞬、

「???」

だったのですが、その真意はこう。

明日のことを心配したり、過去のことを悔やんだり、

心というものは常にざわついている。

でも筆を持っている時は、そのざわつく心を外に出して、

何も考えずにいられる。

なるほど。

茶道でも「心の存在を手放す」ことができる。

私の茶道の先生曰く、

お点前とは頭で覚えるのではなく体で覚えるもの。

確かに、「次はひしゃくをかまえて、袱紗で釜の蓋を開けて…」なんていちいち頭で考えていたらスムーズにお点前なんてできません。

何度もお稽古をすることで、体が自然に動くようになるのです。

もちろん何かまったく別のことを考えていても、スムーズな所作などぜったいに無理。

つまり、お点前がすんなり出来た時って、

「心の存在を手放すことができている」

ということなのです。

心のざわつきを一切忘れて、無の境地になる時間を手に入れることができる。

だからお点前をすると身も心も清々しくなるんだ!

……と、すごく腑に落ちたのでした。

茶道はおススメできる趣味。

そんなわけで、ストレスを抱えている人にこそ、茶道はおススメ。

最初はゼンゼン所作を覚えられないし、ずっと正座しているのは辛いし、何が楽しいんだかさっぱりわからないと思います。

でもちょっとずつでも動けるようになると、気持がよいのですよ。

自宅にある食器などで簡易的なお点前をするのも楽しいし。

先生によっては、ポットで入れるお点前というのも教えてくれたりします。

お稽古に向かう時は「面倒だしもうやめようか」とも思ったりするのですが、帰り道はいつもスッキリして、「あー楽しかった!」と思っている私なのでした。

心の乱れに効く特効薬
  • 常にざわついている心をいったん自分から手放す。
  • “無”の状態になると心をスッキリさせることができる。
  • 茶道や書道にはその効果がある。

 

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