ここ最近、企業の定年後再雇用について、現行の義務年齢65歳から70歳まで延長となる(努力義務)見込みだというニュースをよく目にするようになりました。
そのニュースとセットのように語られるのが「老害」という言葉。
早期退職した私のブログを朝日新聞のウェブサイト「DANRO」で取り上げていただいてYahoo!ニュースにもリンクされた際、ヤフコメ欄に「会社にしがみつく老害は多くいる」みたいな過激なことを書いていた人もいました。

(※注:↑この記事にはそのコメントは載っていません)
私自身も50歳を超えた頃から仕事力の衰えをひしひしと感じていたので、けっして他人事とは思えず……。
常に「私、老害って思われているのかもな」などと、びくびくしていました。
もちろん年齢が高くても全員が全員「老害」ということではありませんし、ちょっとした心がけで「老害」と思われずに済むとは思っています。
ではどういう人が「老害」って思われちゃうの??
と思ったググり魔の私。
「老害度チェックリスト」で検索してみたところ、思いのほかたくさんのサイトにヒットしました。
しかーし。
ちょっと難しい言葉を使い過ぎていたり、「いやいや、こういうことの方がダメなのでは?」と思うところもあったので、オリジナルのチェックリストをつくってみました。
ちょっとコワイけれど、試してみますか??
高齢者と若者がお互い尊重しあって仕事をするのがベスト。
対象者。
あくまでも私の独断と偏見ですけれど、「老害」の傾向が出始めるのは40代後半、あきらかに「老害」的な症状を発症し始めるのは50歳~と思っているので、このチェックリストは50歳以上の人が対象です。
老害度チェックリスト。
それでは早速スタート!
- 仕事は現状維持がよい。新しい仕事や仕事のやり方に挑戦するのは面倒だと思っている。
- ワードやエクセルなどのPC作業は苦手だし覚える気もない。アナログ人間で十分だと思っているので、プライベート用のスマホもパソコンもタブレットも持っていない。
- わからないことがあったらまず人に聞く。(=ググるという発想が無い)
- ベテラン社員は若い社員からは無条件に敬われるべき存在だと思っている。
- 部下や後輩との会話の半分以上は、会社批判かほかの同僚の悪口だ。
- 「今どきの若いもんはダメだ」「今どきの仕事のやり方は間違っている」と思っていて、気づけば「昔はこうだった」「昔はよかった」と昔話ばかりしている。
- 「給料が少ないから一生懸命働く気はない」「家にいてもやることがないから仕方なく働いている」といったやる気の無い言葉や態度を露骨に表してしまう。
- 後輩や部下に対する話が長い。自分ばかりが喋っている。
- 仕事中にうとうと眠ってしまうことがある。
- 自分が「老害」だとはまったく思っていない。反省することがない。
ひとつでも当てはまることがあれば老害予備軍、3つ以上当てはまったら老害と思われている可能性大。(厳し過ぎる?)
私も思い当たることが複数あるので、自分でつくっておきながら自分の心にぐさぐさ……。(自爆)
※このチェックリストは以下の記事に掲載されたチェックリストを参考にはしましたが、完全なオリジナル版です。
日本経済新聞(2015/12/17付)「老害度」10項目でチェック
「若害」だってあるよね。
若い社員や中堅社員は「老害」のことを責めますが、「若害」というのもあると思っています。
例えば、
- ビジネスマナーを知らない。
- 仕事がなかなか覚えられない。
- 相手の立場を考えずにやたら生意気な発言をする。
などなど。
こちらも自分の若かった頃を思い出して、心にぐさぐさ……。(再自爆)
お互いの良いところを認め合うのがベスト。
歳をとれば頭の働きも鈍くなるし身体も動かなくなるので、仕事のパフォーマンスが落ちていくのは自然なこと。
今まだ若くて「老害」批判をしている人だって、50歳を過ぎた時の自分がそうならないだなんて絶対に言い切ることはできません。
逆に今はベテラン社員として落ち着いているとしても、若い頃には「若害」を周囲に振りまいていたかも知れません。
だから本当は、お互いの良いところを尊重しつつ、うまく共生していくことが大切なのですよね。
とても難しいことなので、なかなか上手くはいきませんけれど。
まとめ。
長く働かなければならなくなっているこの時代。
今後ますます若い世代とベテラン世代の年齢差が広がっていきます。
現在無職の私が今後また働こうとした時、自分が「老害」にならないように真剣に考えておかないと、自分より若い世代の人たちに受け入れてもらえないんじゃないかと心配しているのであります。
だから今回、社会復帰する時に困らないよう、自戒もこめてこの「老害チェックリスト」をつくってみたのでした。
また、毎日気ままに暮らしているだけだと、新しいことに挑戦したり勉強したりする意欲もどんどん減ってしまいます。
だからたまにはこうして真面目な振り返りや、考え方を整理するための記事を書くことも必要だと思っているのです。
つまり、自分のことを棚に上げて偉そうに何かを言いたくて「老害度チェックリスト」なんてものをつくってみたわけではありません。
そこのところをご理解の上、生温かく笑いながら自分の老害度をチェックしてくださったのであれば幸いなのでございまするるるる。

