50代半ばの55歳で会社を早期退職してから約2か月が経ちました。
早期退職については、「いつ決めたの?」とか「どうやって計画したの?」とか聞かれることがすごく多いので、今回は私が退職を決断し、実行に移した経緯について書いてみようと思います。
「こんな会社もう辞めてやる!」なんて、短絡的に実行したわけじゃないんですよ。
早期退職の計画は5年前から始まった。
きっかけは東京2020オリンピックの招致決定だった?!
今から約5年前。2020年のオリンピックが東京で開催されることが決定しました。
え?それと早期退職にどんな関係が?
そう思って当然です。
でも私、オリンピックが自分でも不思議なくらい大好きで、ジャック・ロゲIOC会長が「TOKYO!」と読み上げた時、猪瀬直樹氏や滝川クリステル氏らと一緒に号泣しのたです。もちろん私はテレビの前で。
その時に、「こりゃ仕事なんてしている場合じゃないかも」と、「早期退職」という言葉が、頭の中をよぎったのです。
実際の理由はまた別。
「早期退職」を考えるようになったのは、確かにオリンピックがきっかけではありましたが、さすがにそれだけで会社を辞めるということを決めたわけではありません。
もともと私、定年後、老後はいったいどんな暮らしをすべきなんだろうということを、40歳くらいからずっと考えていました。
そんなことを考えるのはちょっと早すぎる年齢だったとは思うのですが、当時既に私は結婚はしない(したくない)、死ぬまでひとりで生きていく、ということを決めていたので、「仕事」という毎日のルーティンをなくした時に、どうやったら生き生きと楽しい人生を歩んでいけるのだろうか、ということを人生の大きなテーマとして考えていたのです。
なんだか変な人ですよね。
そうこうしているうちに、会社を辞めたら何か新しいことに挑戦したい、自分のやりたいことをしたい、と思うようになり、更には、もしも新しいことに挑戦するならば、60歳の定年まで会社にいたら遅いかも?とも思うようになったのでした。
そして、「だったらいつ辞める?」「いつ辞めるべき?」ということを考え始めたのです。
退職までのスケジュールを公開。
前置きが長くなりましたが、実際のスケジュールはこんな感じでした。
2013年9月 | オリンピックの招致が決定した瞬間「早期退職」という言葉が自分の人生の辞書の中に加わった。 |
~2017年前半 | 退職後の生活費、老後のための資金シミュレーションを何度も繰り返した。この時点ではいつ退職するかを決めていたわけではなかったが、オリンピックに合わせて2020年3月末で退職することを想定したシミュレーションをしていた。退職後に何がしたいか、何をしていこうか、ということも徐々に固めていった。 |
2017年後半 | 当時の仕事についていろいろ思うところがあり、2018年度中に辞めることを想定し始めた。 |
2018年1月 | この時期には、2018年度いっぱい(2019年3月末)で辞めることをほぼ決めていた。 |
2018年4月 | とあることがきっかけで2018年11月末までに辞めることを決意。引継ぎをスムーズに済ませられる時期などを熟考した結果、2018年10月末を最終的な退職日とすることに決めた。 |
2018年5月末 | 退職願いを会社に提出。 |
2018年6月末 | 株主総会終了の翌日、部下たちを集めて自分が退職することを説明。 |
2018年9月中旬 | 残っていた有給休暇消化のため、長期休暇に入らせてもらった。 |
2018年10月31日 | 退職。 |
2018年11月1日~ | 自分のやりたかったことを実現するため、いろいろ模索&実行中。 |
以上のように時間をかけてゆっくりと考え、5年がかりで実行まで至ったのです。
ひとつだけ誤算。
スケジュールの中に書いたように、会社を辞める時期が2020年3月⇒2019年3月⇒2018年10月と、だんだん早くなったので、退職後の生活に備えて貯めておこうと思っていた金額には少し足りない状態での退職となってしまいました。
そのあたりのことは以下の記事で詳しく書いています。

早期退職したいならば用意周到に準備すべき。
以上、早期退職を考えている方々の参考になれば幸いですが、とにかく、仕事が嫌でも辛くても、きちんと計画を立ててから決断すべきと思います。
これは、早期退職経験者というよりは、「人事」という仕事や、何度かの転職経験を通じて様々な人生模様を見てきた私からのアドバイスです。

