カラテカ矢部太郎さんのベストセラー漫画「大家さんと僕」の続編「大家さんと僕 これから」を読了しました。
前作「大家さんと僕」がじわじわと話題になり始めた時、そんなに良いの?とかなり疑いながらAmazonで電子書籍版を購入。
普段は本は紙派なので滅多に電子書籍は購入しないのですが、つまらなかった場合を想定して少しでも安い電子版を選択したのでした。
しかーし。
もうドはまり。
大感動。
結果、電子版にしてよかったと思ったのでした。
なぜなら、電子版だと電車移動中とか旅先とかいつでも思い立った時に読めるから。
何度も何度も読み返したくなる。
そしてその度に生きているのが楽しくなる。
「大家さんと僕」は私にとってそんな作品なのです。
そんな出会いから1年半。
待望の続編「大家さんと僕 これから」が7月25日に発売されたので、早速また電子版を購入したのでした。
※以降の画像等は公式Twitterからの埋め込みです。
シニアやおひとりさまが見本としたい大家さんの生き方。
「大家さんと僕 これから」とは。
もはや説明の必要もないほどの人気作品ですが、一応公式Twitterの説明動画を貼っておきます。
『大家さんと僕 これから』の刊行とシリーズ累計100万部突破を記念した動画です!
紙芝居のように物語が紹介されます。
手前味噌で恐縮ですが、これだけでちょっと泣けてしまいました…#大家さんと僕 #大家さんと僕これから #矢部太郎
pic.twitter.com/9BiRkMT0lg— 大家さんと僕 公式 (@ooyasantoboku) July 29, 2019
「大家さんと僕 これから」を読んで。
「大家さんと僕」がベストセラーとなり、矢部さんが手塚治虫賞を受賞してしばらく後に大家さんが亡くなったとのニュースを見た時は本当に悲しい気持ちになりました。
かなりのお歳ではあったのでそんな日が遠くないことは予想していたのですが……。
今回の「大家さんと僕 これから」は、大家さんが体調を崩してからお別れの時のことが中心に描かれているので、ユーモアたっぷりでくすくす笑ってしまうエピソードが多かった前作に比べるとちょっと切なく哀しい内容となっています。
でも、やっぱり大家さんの天然なのか真剣なのかよくわからない突拍子もない言動、ユーモアたっぷりの返し、そして時にはグサッと相手を容赦なく突き刺す言葉の数々は顕在。
読み進めて「もうすぐ終わり。悲しいよぉ。切ないよぉ」と泣きそうになっていたら、最後の最後に大家さんがくすっと笑わせてくれて、読後感もほっこり。
あえて「これから」というタイトルにしたのも、矢部さんの大家さんへの思いからなのでしょう。
そしてこのインタビュー↓を読んで、この作品が矢部さんの大家さんへの祈りであるという言葉に再び涙。
「大家さんと僕 これから」読了。涙涙、そして笑顔になれる。このインタビューを読んで矢部さんの描きたかったことが更に理解できました。>>矢部太郎さん 「大家さんと僕」の続編は亡くなった大家さんへの「祈り」 – 毎日新聞 https://t.co/M9oWNFCRJt
— はやしりえ (@hitorideclub) August 3, 2019
前作には無かった「本作はフィクションです」という説明書きが入っていることがすごく気になっていたのですが、このインタビューにはその答えも書かれていました。
余談ですけど、大家さんのキャラクターの次に好きなのはお笑い芸人の「のちゃーん」さん。
今作でも何度も登場してくれて嬉しい限り。
本物の「のちゃーん」さんは漫画を超えるかなり強烈で異星人みたいなキャラですけどね。
ちょまんす🙄🤟🏿(ファームトレーニングあざっち🙄🤙🏿一位だったからファームバトル出るんご🙄🙌🏿)
ちょまんす🙄🤟🏿(大家さんと僕これからも買えたし、おうちで読むしか🙄👏🏿👏🏿) pic.twitter.com/xI5ip4ydqD
— ☆のちゃーん☆ (@kabuki_gal0) July 31, 2019
おひとりさまシニアが見習いたい大家さんの生き方。
私が大家さんのことが大好きな理由は以下。
- 好奇心旺盛。
- なんでもポジティブに考える。
- ユーモアたっぷりな性格。(本人は自覚していないのかも)
- ミーハーな乙女心を持っている。
- やりたいことはすぐに行動に移す。
- 友だちや周りの人たちを大切にしている。
- いかなる時も品性を忘れない。
- たまにいけずなところが可愛らしい。
これ、すごく見習いたいことばかり。
いくつになってもいろいろなことに興味を持って行動に移し、明るく楽しく暮らしていきたいと思っている私。
大家さんのことを「人生の師匠」にしたいとすら思っているのであります。
もちろん、最期の頃は心身ともにどんどん弱っていたでしょうから、作品には書けなかったであろういろいろなことがあったのだとは推察するので、キレイごとな話ばかりではなかったでしょう。
でもでも。
私も死ぬ間際まで、大家さんのように好奇心やユーモアやポジティブな気持ちを忘れずに笑っていたい。
そんな風に思っているのであります。
そう言えば、「大家さんと僕」に出会ってから、それまであまり行ったことがなかった新宿伊勢丹にしょっちゅう行くようになりました。
大家さんみたいに家電やお高い食品を買ったりはしませんけどね。
そんなとこだけ大家さんの真似をしてもダメですけどね。
まとめ。
タレント本だし、矢部さんなんて興味ないし……
などと思ってまだ読んだことがないのであればもったいないです。
矢部さんの才能、そしてこんな愛すべき大家さんのことを知らずにいるのはもったいないです。
騙されたと思って、まずは前作の「大家さんと僕」だけでもいいので是非読んでみてください。

