オリンピックが好き過ぎて、東京2020オリンピック・パラリンピックにも相当な思い入れがある私。
ボランティアにも応募して、無事に次の段階の共通研修まで進めることになりました。
https://hitorideclub.com/tokyo2020_matcing20190919
応募者20万人に対して研修に進めたのは8万人。
2.5倍もの競争率をくぐり抜けることができて大喜びしているのでありますが、私以外にも、選考結果に一喜一憂した人が20万人もいたというわけ。
しかーし。
ボランティアの募集が始まる前から、批判的な意見もたくさん目にしました。
タダ働きさせるなんて酷いとか……
ブラックボランティアとか……
ブラックバイトとか……
正直言うと、私はこうした意見については頭の中が「??」。
どうしてそんな発想になるのか、まったく理解できないのです。
逆に批判している人からしたら、ボランティアになりたくって仕方がないという人のことはまったく理解できないでしょう。
なぜならば……。
オリンピックボランティアは一生に一度しかできない「体験」。
考え方の入口が違う。
なぜ両者の考え方がかみ合わないかと言えば、考え方の入口がまったく違うから。
批判する人は……
- ボランティアが担うことを「仕事」「労働」だと考えている。
↓
- 「仕事」だから対価が必要だと思うし、「大変なことをなぜ無償でやらせるんだ?」という発想になる。
対してボランティアになりたくて仕方がない人は……
- オリンピックを陰から支えるという、「一生に一度しかできない体験」をしたい。
↓
- 「体験」をしたいのだから、どんなに大変でも報酬が欲しいという発想はまったく湧かない。
こんな感じでそもそもの考え方が違うので、理解しあえないのだと思うのです。
スポーツボランティアは「おとなの部活」。
他の人はどうかわかりませんが、私はオリンピックのボランティアをするということは、学生時代の「部活」の感覚に近いと思っています。
例えば、ダンス部の活動に力を注ぐ高校生だったら……
- プロのダンサーになるつもりはないけれど踊ることが大好き。
- ダンス部での活動を高校時代の思い出にしたい。
- ほかのメンバーたちはかけがいの無い仲間。
- ダンス部のメンバーたちと心がひとつになった瞬間が大好き。
- 自分たちのダンスを観て喜んでくれる人がいるのが嬉しい。
- 全国大会出場を目指して全力で練習したい。
もちろんバイト代が出るわけでも、親からおこづかいがもらえるわけでもありません。
帰宅部の学生からはこう見えるでしょう。
- 授業に出るだけでも疲れるのに放課後の練習でさらに疲れるなんて考えられない。
- 部活をがんばったって将来なんの役にもたたないでしょ?
- せっかくの夏休みなのになぜ遊ばずに練習ばかりしているの?
- 部活なんかするくらいだったらバイトしておこづかい稼いだ方がいいじゃない。
これをオリンピックボランティアに当てはめてみると、こんな感じ。
ボランティアになりたくて仕方がない人たちは……
- オリンピックが大好きなのでとにかくオリンピックに関わることをしたい。
- ボランティアでの貴重な体験を一生の思い出にしたい。
- ボランティア仲間と繋がって友だちづくりをしたい。
- ボランティア仲間たちや世界各国のスタッフや来場者たちとひとつになる瞬間を味わいたい。
- 世界中から集まる人たちの楽しんでいる姿をみたい。
- オリンピックを成功させるために全力でがんばりたい。
すっかり歳はとってしまったけれども、もう一度学生時代に味わったような「アオハル体験」をしたいわけなのですよ。
でも、批判する人たちは……
- めちゃめちゃ大変で熱中症になるおそれがあるような重労働をするなんて考えられない。
- お金にもならず、なんの役にもたたないことをする必要なんてないでしょう。
- せっかくの夏休みなら混雑する東京を離れて旅行にでも行った方がいい。
- お金にもならないことをするくらいなら、何かバイトでもした方がいい。
このように考え方の入口がそもそも違うので、どんなに議論しても両者の間にある深い溝は埋まらないと思います。
ボランティアが支えているのはオリンピックだけではない。
オリンピックが世界最大のイベントだからボランティアの話も大きな話題となり、批判が噴出しているのでしょうけれど、大きな国民的イベントにボランティアを動員することは今に始まったことではありません。
例えば、万博、ワールドカップサッカー、ラグビーワールドカップ、東京マラソンなど。
どれも多くのボランティアがいなければ成立しないイベントなわけなのですが、今回批判している人たちは、オリンピック以外のボランティアのことに対しても批判的なんでしょうかね。
私はマラソンのボランティアをしたことはありませんが、一度やってハマって以降、毎年ボランティアをしている人を何人も知っています。
大変だしお金ももらえないのにハマる人が多いのは、何かかけがえのない「体験」ができるからなのではないでしょうか。
まとめ。
現在盛り上がっているラグビーワールドカップについては、観戦に専念しようと思って私はボランティアには応募しませんでした。
それはそれでひとつの考え方。
オリンピックものんびり観戦するだけの方が、しっかり楽しめるかも知れません。
でも私は、一生に一度しかできない「体験」をすることを選びました。
オリンピックが理屈無く大好きだからです。

ちょっと気が早いですけれど、東京2020オリンピック・パラリンピックの成功に、ほんの1ミクロンでもいいから役にたちたいと思っているのであります。
https://hitorideclub.com/olympic_matome