50代、55歳で会社を早期退職した私。
住民税は前年度分を支払う仕組みのため、退職後にオソロシイ額の住民税の請求が来るので覚悟が必要だということは以前に一度書きました。

この時はまだ退職後~5月までの住民税の請求だったので、残りの6月~10月までの住民税の請求がそろそろ届く頃だとは思っていたのですが、先日ついにそのオソロシイ通知が届きました。
そしてその額に震えが止まらない……。
会社を早期退職する際は住民税が1年遅れで請求されることを忘れずに!
なぜ2度も住民税の納付通知が届くのか。
昨年10月末で退職した私。
いっそ住民税のことを覚えているうち、つまり退職してすぐに全額分を請求してくれればいいのに、なぜ忘れた頃にもう1度納税通知が来るかというと……。
住民税は前年度分の請求、且つ5月末でいったん区切られる仕組みになっているので、退職月によって以下のようになります。
<6月1日~12月31日に退職した場合>(←私の場合)
退職後しばらくすると、退職した翌月~次の年の5月分の住民税の請求(納付通知書)が自宅に届く。(※この納税額が出勤最終月の給与額より少ない場合は給与から天引きしてくれる場合もある)←昨年既に支払ったのはコレ
6月1日から退職した月までに支払われた給与と退職金に課税される住民税は、翌年に請求が来る。←今回支払わなければならないのはコレ
<1月1日~5月31日に退職した場合>
1月1日〜5月31日に退職したときは、原則として退職月の給与から一括で天引きされるが、給与額が住民税の金額よりも下回る時は天引きできないので、後日届く納税通知書を使って自分で支払う。
※会社によって上記とは手続きが異なる場合があるので、退職時に人事担当者によく説明を聞いておくことをおススメします。
以上の理由により、私の場合は2回に分けて住民税を支払う必要があったというわけ。
想定していたより金額が多かった。
何をどう勘違いしていたのか、昨年支払った1回目の住民税より、2回目の方が少ないと思い込んでいたため、届いた納税通知書を見て愕然。
30万円くらいだと思っていたのですが、40万円超、しかも1回目より額がちょっと多かったのです。
しかし私はまだ2回とも同じような額だったからよいですが、辞めた月によっては、忘れた頃にやってくる2回目の請求額の方が高くなる可能性もあるので、要注意でございますよ。
あーしかし、確定申告で20万円以上還付金があったし、ふるさと納税もしたので、もうちょっと安くなると思っていたんだけどなぁ……。

住民税総額から確定申告で戻った20万円を差し引いても約70万円。
失業保険手当が全額受給できたとしても、その半分以上が住民税の支払いで飛んでいくことになります。
尚、もちろん住民税は収入額に応じて金額は変わります。
自分のおおよその額は、1月〜12月まで1年間フルに働いた時の直近の源泉徴収計算書(年末に会社からもらえるはず)をチェックするとわかります。
但し、かなりの額の退職金を退職時に一括で受け取った場合(一時金として受給)は、更に住民税が増えます。
退職金の場合は、一定額までは税金を払わなくてもよいという優遇措置があるのですが、一定額以上の場合は所得税も住民税も課税されるからです。
以下のとおりに計算した金額より多い退職金を一括でドドーンと受け取った場合は、源泉徴収額で想定していた金額では済まないので注意ですよ!
40万円×勤続年数(80万円に満たないときは80万円)
800万円+70万円×(勤続年数-20年)
納付方法。
今回は、説明書が同梱されていたスマホアプリ「モバイルレジ」を使って納税してみました。
アプリをインストールして、
納付書のバーコードを読み取り、
モバイルバンキングで振込み完了。
以上、とっても簡単な操作で済みましたが、納付書が4通あるため、以上の手続きを4回繰り返さなければいけなかったのがちょっと面倒でした。
なお、この「モバイルレジ」はあらかじめ銀行のネットバンキングサービスに加入していないと使用できません。
また、振込み手数料が4回分かかることにも注意。
私の場合は、1か月に5回まで振込手数料が無料になるサービスを受けている銀行から振り込んだので、手数料はかかりませんでした。
本当はマイルをちまちま貯めるためクレジットカードで支払いたかったのですが、手数料がバカ高いので残念ながら断念。

まとめ。
すぐに再就職すれば、住民税は新しい会社の給与から天引きしてくれます。
だからびっくりすることも、ほぼありません。
でも早期退職する時や、会社を辞めて個人事業主になる時は、このキョーフの住民税納付が待っているということを絶対に忘れてはいけませんよ。
そして更に、マイホームの固定資産税も先日支払ったばかりなので、一気にお金がぁぁぁぁぁ!!!
退職してから泣かないよう、以下の記事もご参考にどうぞ。



涙の地方税…退職する人には必須の情報です。
退職(非早期)後2年弱の読者です。経験上、地方税のきつさは退職後2年間続きます。退職の次の年度も、課税の基準となる収入は半年間の現役時代を含みましたので、年金の4分の1が地方税に消えました。これからの3年目は、年金生活者の収入に合った税額になることと期待しています。これは介護保険料も同様でした。
要町退屈男さま
コメントありがとうございました!
本当に住民税は涙、涙ですよね。
私は人事を担当していたので相当な額の住民税が後から追っかけてくることを知っていましたが、人事でなかったら知らないまま通知を見て心臓が止まっていたと思います。(汗)
保険料関係は国民保険より安くなるので任意継続にしましたが、それでもオソロシイ額で、しかもまだ来年3月まで続きます。
退職前にはこの辺りのことをよく知っておくことが大切ですよね。