昨今、おひとりさまマーケティングの世界はずいぶん活性化してきている印象があります。
例えば、ひとカラ(ひとりカラオケ)、ひとり焼肉のお店、ひとり旅専門パックツアー等々。
また、70歳、80歳以上の高齢者向けサービスも、わりと目にするようになってきました。
例えば、セコム・ホームセキュリティのシニア向けサービスはかなり充実しているし、昔からある象印のみまもりホットラインなんていうのも、すごく面白いサービスだと思います。
介護付き住宅の宣伝もよく目にするようになりました。
でも、50代、60代のまだまだ元気な世代のおひとりさま、ヒトリデ族向けの生活支援サービスが、ちょっとまだ不足していると思うのは私だけでしょうか。
ヒトリデ・マーケティングの可能性に注目してほしい。
シニア向けとか、介護的なサービスを利用するにはまだまだ若いけれど、ひとり暮らしをしているがために日常的に困ることって、結構あると思っています。
例えばこんなこと。
- 大きな粗大ごみをマンションの1Fまでおろしたい。
- 急遽入院することが必要になったので、身の回りの準備や簡単なお世話をして欲しい。
- 引っ越しをするための買物につきあって欲しい。
等々。
①については、便利屋さんという手もあるので私も調べたことがあるのですが、見積もり金額は自宅に来てからしか提示しないとか、どんな人が来てくれるのか不明とか、正直ちょっと不安な点が多くて、女性にとっては依頼しにくかったりするんですよね。
②については、実行には至らなかったのですが実際に友人から頼まれたことがあります。
家族や友人がいても、遠方から来てもらわなければいけないとか、タイミングが悪くて頼めないとかの事情がある場合、本当に困ってしまいます。
下着やパジャマを買って欲しい、自宅の郵便物を確認してほしい、ペットシッターさんに鍵を渡してほしい等々、ちょっとしたことを頼めるサービスがあると安心できるのに。

ひょっとしたら私が知らないだけで、いろいろ考えている企業もあるんだとは思いますが、こうしたヒトリデ族向けの生活支援サービスはこれからどんどんニーズが出てくると思うので、様々な企業にもっともっと取り組んでもらいたいと思っているのであります。
自分にも何かできることはないかな、と模索もしつつ……。