以下はマリリン・モンローが言ったとして知られている言葉です。
“I believe that everything happens for a reason. ”
“すべてのことは何か理由があって起こっていると思っているの”
確かに、失敗だったと思っていたことが後から考えると良い結果に繋がっていたり、嫌々やっていた仕事のおかげで出会えた人も居たり、酷いことをしてしまったことで自分の性格を見直すことができたり、これまでの自分の人生で起きたことに、無駄だったことって何も無かった気がします。
今日は、
そんなことを象徴するかのような出来事が短時間の間に起きたよ!
という話。
無駄足などではなく、誰かの役にたったと思いたい。

せっかく行ったのに無駄足だった。
先日、そろそろインフルエンザの予防接種をうっておこうと思い立ち、健康保険組合の事務所まで行ってきました。事務所内の診療所だと無料で接種してもらえるからです。
診療所までは地下鉄を乗り継いで行かねばならないので、結構時間がかかります。
そして受付に到着後、事前に書いておいた問診票を提出したところ……。
「あれ?喘息の既往症があるんですね。今は症状が無くても、既往症があるとここでは予防接種できないんですよ。お近くの病院に行ってください。ちゃんとココにも説明が書いてありますからご了承くださいね」
がががーーーーん。
そりゃ確かに、案内をちゃんと読まなかった私が悪うござんしたよ。でも、細かな説明書きまで、いちいち目を通したりなんてしないよぉ。
貴重な時間を無駄にした…。無料だからと行ったはずなのに地下鉄代を無駄にした…。
…と心の中で泣きながら、肩を落として診療所をあとにしたのでした。
人に感謝されることが2度も起きた。
実はこの日、2度も同じような「あること」に遭遇したのです。
まず、自宅の最寄りの地下鉄駅での出来事。
ベンチに座って地下鉄を待っていたところ、電車が到着した途端、隣に座っていたご婦人が、後ろの車両方向に向かって小走りで行ってしまいました。
私はのんびり立ち上がったのですが、ふと見ると、隣の椅子にお菓子が入っているらしき紙袋が置き去りになっていたのです。
あわてて走ってそのご婦人を追いかけたところ、「あらやだー、ありがとうございます!」と、たいそう感謝されました。
更に、予防接種を拒否られて診療所を出たあとのこと。
帰りはハローワークに寄る予定があったので、行きとは違う駅、徒歩すぐのところにある東京メトロの築地駅に向かおうとしていたのですが、重症な方向音痴患者の私は逆方向に行ってしまい、気づけば都営地下鉄の築地市場駅に向かう道に出てしまっていました。
「やだもー、踏んだり蹴ったりだわ」と、自業自得にもかかわらず凹みまくり。
「まぁでもハローワークへは築地市場駅経由でも行けるからこのまま歩きましょ」と、トボトボ駅に向かって歩いていたところ、20mほど先を歩いていた女性がステキなショールを地面に引きずって歩いているのが目に入りました。
おやおや注意してあげないとダメかしら、と思っていたら、すとんとショールが落下。女性は気づかずにそのまま歩いていってしまったのです。
おっと大変!と、ショールを拾ってドタバタ走って追いかけて、「落ちましたよ」と手渡したところ、またしても「ありがとうございます!」と、いたく感謝されたのでした。
もしも私が診療所まで行っていなかったら、あのご婦人は、せっかく誰かに渡そうと思っていたお菓子をどこかに忘れてしまったと、1日嘆いていたかも知れません。
もしも私が診療所まで行っていなかったら、そして道を間違えていなかったら、あの女性は、お気に入りだったであろう、高かったであろうショールをなくして、悲しんでいたかも知れません。
そう考えると、私の無駄足は無駄にはなっていなかったんですよね。
“I believe that everything happens for a reason. ”
そんな風に考えないと、やってられない1日だったのでした。
ふぅ。