早期退職後のはじめての確定申告はサクっと終えることができた私。

同じく今回はじめて確定申告をする姪っ子(イラストレーターを生業にしている個人事業主)が、いつも使っている会計ソフト「freee」経由で「e-Tax」による確定申告したいから手伝えというので、先日わが家でトライしてみました。
結論から書くと、e-Taxでの確定申告は断念。
延べ4時間格闘したあげくに断念。
その理由はふたつ。
- e-Taxの準備があまりにも面倒すぎる。
- マイナンバーカードがあまりにも不親切過ぎる。
自分でいうのもおこがましいですが、私、この歳にしたらPC操作は結構得意な方だし、この手のネットサービスは積極的に導入したい方。
その私が断念したくらいなので、PC操作が苦手な人はトライするのは最初からやめて、素直に紙による申請をした方が絶対によいです。
あまりにも疲れはててすっかりやさぐれてしまったので、そう断言しちゃいますぞよ。
e-Taxを利用したいならマイナンバーカードに関しても注意が必要!
Contents
e-Taxの準備があまりにもめんどうだった。
e-Taxで確定申告をするためには、いくつかソフトをインストールして、ICカードリーダライタもセットして、電子認証を終えねばなりません。
それがとにかく面倒。
こと細かに思い出して書くのも面倒なので、主な「つまづきポイント」だけ書き出すと……。
JAVAって何よ??
まずソフトをインストールするためには「JAVA」の環境が整っていなければなりません。
「へ??」
……って思ったそこのアナタは、既にe-Taxには向いていない可能性大です。
コントロールパネルでJAVAの環境を確認して、もし整っていなければオラクルのHPから専用データをインストールしなければならないのです。
もちろんマニュアルはあるのですが、このオラクルのHPが英語だし、実にわかりにくい。
ここでまず心が折れかけます。
ブラウザがIEしか使えない。
次の段階のソフトのインストール等には成功したのですが、ある時点からエラーが出て進みません。
あれ??
この原因究明にも時間がかかってしまいました。
判明したのは、
e-Taxはブラウザが「Internet Explore(IE)」じゃないと作動しない
ということ。
AppleだったらSafariを使っているだろうし、Google Chromeを使っている人も多いし(私も)、マイクロソフトのスタンダードだって今やIEではなくMicrosoft Edgeだし、今どきIEじゃなきゃダメだなんて……。
仕方がないのでIEを立ち上げて、e-Taxの画面を出しなおしたのでした。
この時点で3時間ほど経過。
マイナンバーカードのパスワードが必要。
次につまづいたのが、マイナンバーカードのパスワード。
姪っ子が思い出せないと言うのです。
マイナンバーカードのパスワードは、4桁の数字のパスワードと、英数字を組み合わせたパスワードの2種類を設定します。
数字の方は覚えていても、英数字のパスワードは忘れがち。
結局、姪っ子が自分の家まで帰って確認することになったのですが、これはこちらの落ち度なので誰も責められません。
1時間ほど待ってパスワードが届いたので入力したところ、やっと電子認証完了!!
やったーーーー!!
しかしこれがぬか喜びに……。
マイナンバーカードの電子証明書エラー。
いったん成功したかに見えた電子認証だったのですが、「HUBH016E」というエラー番号と共に、「電子証明書に誤りがある」と表示されてしまう……。
ここでまたエラーの原因を探るのに一苦労。
姪っ子は最近引っ越したばかりなのですが、カードにはちゃんと新しい住所が記載されているし、いったいなにが原因???
調べてもわからなかったので姪っ子に電話して、
「引っ越した時にお役所でマイナンバーカードの変更手続きもしたよね?」
と聞いたところ、
「したよ。あっ、そういえば”e-Taxを利用する可能性はありますか?”って聞かれたので”たぶんしないです”って答えたわ」
なぬーーー!それが原因だーーーーー!!
つまり、マイナンバーカードの電子証明書のデータが旧住所のままだということが原因でエラーになってしまったのです。
だったらダメじゃん。
いくらやっても無駄じゃん。
この時点で格闘時間は延べ4時間にも及んでいました。
完全に死亡……。
e-Taxより郵送するか税務署に行く方が便利なのでは?
結局、お役所に行ってマイナンバーカードの住所データを書き換えてもらってもe-Taxがうまくいくとも限らなかったので、「あきらめて税務署に行ってこい」と、姪っ子に言ったのでした……。
マイナンバーカードの問題はともかく、これだけ面倒な準備をいったいどれだけの人ができるのか、はなはだ疑問。
パソコン操作がめちゃめちゃ得意な元同僚でも、全てを終えるのに3時間かかったそうです。
しかもパソコンを買い換えたらまたこの面倒な作業をしなければなりません。
となると少なくとも4〜5年に1回はやらねばならないということ。
書類をプリントアウトして郵送するか税務署に持ち込む方が、圧倒的に楽なのではないかと思う訳です。
e-Taxを利用する場合のマイナンバーカードに関するふたつの注意点。
e-Taxを利用している方、利用しようとしている方は以下の2点は要注意です。
①引っ越した場合。
引っ越しをした場合、お役所でマイナンバーカードの変更手続きもしなければなりません。
この際、ICチップのデータ書き換えはオプション扱いです。
書き換えを希望しないと、データは旧住所のままなので電子認証がエラーになってしまいます。
そもそもオプションなんかにしないで、全員書き換えてくれればいいのに……。
ぶつぶつ。
②マイナンバーカード電子証明書の有効期限は5年。
20歳以上だとマイナンバーカードの有効期限は発行から10回目の誕生日までです。
カードに期限も記載されています。
しかーし!
電子証明書の有効期限は発行から5回目の誕生日まで。
「マイナンバーカード総合サイト」には以下の記載があります。
<電子証明書の有効期限>
カード表面の電子証明書の有効期限欄には印字されておりません。
市区町村窓口で記入してもらうか、有効期限を確認の上、ご自身で記入してください。
これって不親切過ぎませんかね??
知らない間に5回目の誕生日が過ぎていると、
なぜ電子認証がエラーになる???
なんてことになっちゃいますよね。
e-Taxを利用している人、利用しようとしている人は、マイナンバーカードに電子証明書の期限を記載しておくことをお忘れなく。
まとめ。
私、何かをディスったり、行政や公的サービスについて批判的なことを書いたりすることはあまりしたくない人なのですが、今回ばかりはあまりにも頭の中が「?」でいっぱいになってしまったので、ちょっと書かせてもらいました。
でも、e-Taxもマイナンバーカードも本来はとても便利なものだと思っています。
今後は少しずつでも改善するよう、切に願っておりますよ。
追記。
このブログを更新した少しあとに姪っ子からlineが来て、無事に税務署で確定申告を終えたそうです。
実は控除証明の書類を紛失していたのですが、それでもすんなり終了したとのこと。
あの汗と涙の4時間を返して……。
ちなみに会社員のみなさんは年末調整のために生命保険等控除の書類を書いて人事に提出すると思います。
私、人事を担当するまであの書類たちは会社から税務署に提出されるもんだとばっかり思っていたのですが、実は違うのですよ。
会社に保管しておくだけ。
税務署の立入り検査や監査等があったら提示するだけ。
もちろん、だからといって適当に書いてはダメですよ。
いい加減なことをしていると、国税庁から会社が怒られてしまいますからね。
尚、住宅取得の控除や、扶養控除についてはちょっとでも間違った申告をすると、後から必ず税務署から指摘を受けて追徴されてしまうので注意。
間違いのないようきちんと申告しましょう。