4回の転職経験がある私。
そして50代、55歳で早期退職した私。
私が社員だったことがある5社のうち、
2社は歴史も長く「成熟期」にあった会社。
3社は歴史が浅く「成長期」にあった、もしくはスタートアップの段階にあった会社。
もしも人に「転職(就職)するならどちらがよい?」と聞かれたら……。
結論的にはどちらにも良い点、悪い点があるので、自分がどちらを選択するかということが重要。
今回は、その選択の参考になるよう、私が実際に体験して感じた両者の良い点、悪い点について書いてみました。
結局のところは「どんな会社を選ぶか」ではなく「自分は何をしたいか」。
「成熟期」の会社と「成長期」の会社比較表。
まずは私が実感した両者の違いを表にしてみました。
あくまでも私の体験上の話なので、全部の会社がそうとは言い切れないことはあらかじめご了承くださいませ。
成熟期の会社 | 成長期の会社 | |
歴史 |
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経営者 |
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社員 |
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雰囲気 |
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忙しさ |
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厳しさ |
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自由度 |
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やりがい |
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将来性 |
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成熟期の会社の主なメリットとデメリット。
私の体験上、成熟期の会社は仕事のやり方、組織、福利厚生等々がある程度固まっているので、良い意味でも悪い意味でも「落ち着いている」会社が多いように思いました。
一方で、成熟期の会社は年齢層が高いこともあり、新しいことを取り入れたりするのがとても苦手。
特にIT系。
年齢層の高い役員やIT系が苦手な社員たちに説明するのも一苦労。
例えば、新しい会社だったら稟議書決裁をネット上でスピーディーに行っているところも多いと思うのですが、パソコンを使えない役員がいたりすると、そこでもう担当者の気持ちは萎えてしまいます。
成長期の会社では、パソコンが使えない社員なんてほぼゼロ。
「使えない」なんて言った途端、排除されてしまうからです。
成長期の会社の主なメリットとデメリット。
私が入社した5社のうち2社は会社自体ができたばかりでサービスもイチからスタートさせるような状態だったので、とにかく忙しかった……。
例えば経費精算しようにもその方法すら決まっていないので、ルールをイチから作り上げていかねばならないのです。
新しいサービスをスタートさせるための仕事についても、誰も教えてくれないし誰も正解をもっていないのでとにかく大変。
その分、うまくいった時は本当にやりがいを感じられて嬉しいし、年齢や経験も関係なく評価してもらえます。
ただ、スピード感が半端ない分、それについていけない人はどんどん離脱。
人の入れ替わりが激しいと、社内の雰囲気も冷たい感じになってしまいます。
とにかく、「自分がその会社の波に乗れるか否かは博打」みたいなところがあったのが成長期の会社でした。
まとめ。
最初にも書いたように、どちらにも良い点、悪い点があるので「こちらがおすすめ」とは言えません。
ただひとつ言えるのは、
「成長期」の会社から「成熟期」の会社に転職するのは比較的大丈夫、
「成熟期」の会社から「成長期」の会社に転職するのはそのスピード感や雰囲気に慣れるまで本当に苦労する、
ということ。
私がまさにそうだったので。
いずれにせよ「こんな会社嫌だ!」と思って転職しても、転職先の会社の方が「もっと嫌だ!」という場合も多いです。
だから転職を考える場合は、
「今の会社や仕事が嫌だから」ではなく、
「もっとこんなことがしたいから」「こんな会社で働いてみたいから」
という視点で考えるのが鉄則。
以上、「経験者は語る」でした!