転職したい?

「成熟期の企業」と「成長期の企業」転職するならどっち?

4回の転職経験がある私。

そして50代、55歳で早期退職した私。

私が社員だったことがある5社のうち、

2社は歴史も長く「成熟期」にあった会社。

3社は歴史が浅く「成長期」にあった、もしくはスタートアップの段階にあった会社。

もしも人に「転職(就職)するならどちらがよい?」と聞かれたら……。

結論的にはどちらにも良い点、悪い点があるので、自分がどちらを選択するかということが重要。

今回は、その選択の参考になるよう、私が実際に体験して感じた両者の良い点、悪い点について書いてみました。

結局のところは「どんな会社を選ぶか」ではなく「自分は何をしたいか」。

「成熟期」の会社と「成長期」の会社比較表。

まずは私が実感した両者の違いを表にしてみました。

あくまでも私の体験上の話なので、全部の会社がそうとは言い切れないことはあらかじめご了承くださいませ。

成熟期の会社 成長期の会社
歴史
  • 創業からの歴史が長い。
  • 創業からの歴史が短い。(20年未満程度)
経営者
  • 役員の年齢層が高め。
  • 創業者=代表者のケースが多い。
  • 役員の年齢層が低め。
社員
  • 社員の年齢層が高め。
  • 退職者が比較的少ない。
  • 転職者が比較的少ない。
  • 若い社員が多い。
  • 退職者が多い。
  • 転職者が多い。
雰囲気
  • 「スピード感」に欠ける。
  • よくも悪くも「安定感」がある。
  • 社員同志が比較的仲良し。
  • 「ぬし顔」した古株社員もいれば、優しく面倒をみてくれる社員もいる。
  • よくも悪くも「スピード感」がある。
  • 「安定感」がない。
  • 社員同志の関係性が比較的よくない。
忙しさ
  • 忙しい社員もいるが暇にしている社員もいる。
  • どの部署もとにかく忙しい。
厳しさ
  • 一定レベルまで成熟してしまっているため、それ以上の成長をさせることが難しい。
  • 責任や成果を問われる仕事もあるが言われたことだけこなしていればよい仕事もある。
  • ある程度のルーティンが出来上がっている仕事が多いのでイチから考えなくて済む。
  • 「行け行けどんどん」状態なので社員ひとりひとりに高いレベルが求められる。
  • とにかく成果をあげる必要がある。成果をあげないと居づらくなったり心理的に追い込まれる。
  • 仕事は自分で覚えていかなければならない。
  • 仕事のやり方自体をイチから考えなければならない場合が多い。
自由度
  • 自分のやりたいことを実現するのに時間がかかる。
  • 希望部署への異動が難しい。
  • 決裁までのルートがシンプルで、自分のやりたい仕事を自由にさせてもらえることが多い。
やりがい
  • やりがいを感じる仕事も感じられない仕事もある。
  • 成果さえあげられれば、自分が会社を成長させているんだという実感を得られる。
将来性
  • 定年まで勤められる雰囲気がある。
  • 事業内容が時代に合っていないと衰退していく可能性がある。
  • いずれ成長が止まった時、自分がそのまま会社にいられるかどうか見極めにくい。

 

成熟期の会社の主なメリットとデメリット。

私の体験上、成熟期の会社は仕事のやり方、組織、福利厚生等々がある程度固まっているので、良い意味でも悪い意味でも「落ち着いている」会社が多いように思いました。

一方で、成熟期の会社は年齢層が高いこともあり、新しいことを取り入れたりするのがとても苦手。

特にIT系。

年齢層の高い役員やIT系が苦手な社員たちに説明するのも一苦労。

例えば、新しい会社だったら稟議書決裁をネット上でスピーディーに行っているところも多いと思うのですが、パソコンを使えない役員がいたりすると、そこでもう担当者の気持ちは萎えてしまいます。

成長期の会社では、パソコンが使えない社員なんてほぼゼロ。

「使えない」なんて言った途端、排除されてしまうからです。

成長期の会社の主なメリットとデメリット。

私が入社した5社のうち2社は会社自体ができたばかりでサービスもイチからスタートさせるような状態だったので、とにかく忙しかった……。

例えば経費精算しようにもその方法すら決まっていないので、ルールをイチから作り上げていかねばならないのです。

新しいサービスをスタートさせるための仕事についても、誰も教えてくれないし誰も正解をもっていないのでとにかく大変。

その分、うまくいった時は本当にやりがいを感じられて嬉しいし、年齢や経験も関係なく評価してもらえます。

ただ、スピード感が半端ない分、それについていけない人はどんどん離脱。

人の入れ替わりが激しいと、社内の雰囲気も冷たい感じになってしまいます。

とにかく、「自分がその会社の波に乗れるか否かは博打」みたいなところがあったのが成長期の会社でした。

まとめ。

最初にも書いたように、どちらにも良い点、悪い点があるので「こちらがおすすめ」とは言えません。

ただひとつ言えるのは、

「成長期」の会社から「成熟期」の会社に転職するのは比較的大丈夫、

「成熟期」の会社から「成長期」の会社に転職するのはそのスピード感や雰囲気に慣れるまで本当に苦労する、

ということ。

私がまさにそうだったので。

いずれにせよ「こんな会社嫌だ!」と思って転職しても、転職先の会社の方が「もっと嫌だ!」という場合も多いです。

だから転職を考える場合は、

「今の会社や仕事が嫌だから」ではなく、

「もっとこんなことがしたいから」「こんな会社で働いてみたいから」

という視点で考えるのが鉄則。

以上、「経験者は語る」でした!

 

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