50代、55歳で会社を早期退職して現在57歳の私。
明るく楽しいシングルライフを謳歌しているわけなのですが、パートナーはいます。
パートナーとは……
2007年から一緒に暮らしている猫。
前回の記事で、「風の谷のナウシカ」に出てくるテトと色合いが似ていると書いた猫です。

動物嫌い、猫嫌いの人には理解してもらえないと思いますが、猫は家族。
私のひとり娘。
バカにされようが何を思われようが、私の愛しい娘。
愛しい家族。
その愛猫が、腎臓病ステージ2の宣告を受けました。
ペットと暮らすための3つの覚悟について改めて考えてみた。
猫と腎臓病。
猫と暮らしたことがある人だったら、猫と腎臓病は切り離せない関係にあることを知っているかと思います。
以下、kaoのホームページ「猫の慢性腎臓病(腎不全)」より抜粋。
はっきりとしたことはわかっていませんが、ある種のウィルスの影響が考えられたり、あまり水を飲まないことで歯肉口内炎などが影響していると考えられています。
15歳以上の猫は81%が慢性腎臓病という報告があるように、高齢の猫の大半が患っているといわれています。腎臓の機能が3分の2くらい失われてようやく症状が現れるといわれ、早期発見は難しい病気です。
また生まれつき腎臓の発育が悪く、正常な腎臓に成長しない腎臓の異形成、多発性嚢胞腎等の遺伝性疾患なども慢性腎不全の原因です。
私の愛猫は13歳。
さらに、生まれつき片方の腎臓が半分の大きさしかないので、いつか腎臓病だと宣告されるだろうと覚悟はしていました。
ただ、多飲多尿とか、痩せたといった目に見える症状はまったく出ておらず、毛艶もいいし、元気だし、食欲ももりもり。
それなのに、なぜ診断を受けたかというと……。
昨年の秋、1年に1度のキャットドック(健康診断)で数値がギリギリだったので、半年後の先日に血液検査をしたところ、腎臓病の傾向が出ていることが判明。
腎臓病は主に「クレアチニン(CRE)」「血中尿素窒素(BUN)」「SDMA」の3つの数値を見るらしいのですが、
BUNは正常範囲内、
CREはギリギリ正常範囲内、
SDMAが基準オーバー、
という結果でした。
つまり、早期発見できたということ。
早速、ご飯を腎臓病ケアのための療養食に切り替えて、「ラプロス」という進行を遅らせる薬を1日2回飲ませることにしました。
どうかどうか、悪化のスピードが遅くなりますように。
ペットと暮らすための3つの覚悟。
犬や猫などの動物を家族に迎えるにあたっては、いろいろな覚悟が必要だと言われています。
これまでも、いろいろ慎重に考えて猫と暮らしてきました。

今回腎臓病を宣告されたことで、その覚悟について改めて考えてみました。
お金がかかる覚悟。
治療にはとてもお金がかかります。
今はまだ、薬と療養食と年に何回かの検査だけで済むので、月平均1万円前後。
でも、もっと悪化して、薬の種類が増えたり輸液の点滴を定期的にしなければならなくなったりしたら、月10万円程度必要になる可能性もあります。
そうなったら、愛する猫のためにがんばってバイトでもなんでもしますけれどね。
最期まで面倒を見る覚悟。
犬や猫の寿命は短いので、必ず自分が看取る必要があるわけですし、看取らなければなりません。
だから、少なくとも愛猫よりも長生きできるよう、私自身の健康にもすごーく気をつけています。
猫のためにもコロナウイルスには感染したくないと思っているのであります。
「ペット信託」という手段もありますが、なるべく頼りたくはないですしね。

見送る覚悟。
娘も同然の愛猫が死んでしまうことを考えると、涙が止まらなくなります。
ペットロスならぬ、生前ロス。
でも、なるべくその時を冷静に迎えられるよう、あえてペットが死んでしまう映画を観たり、エッセイを読んだりして、「疑似体験」をするようにしています。
ふたりっきりの家族のひとりを亡くすと、喪失感を共有できる人もいないので、尋常ではないほど落ち込んで、ヘタしたら鬱病になってしまうかも知れないからです。
だから、今のうちに亡くした時の気持ちを「疑似体験」して、その時を迎える際の訓練をしているというわけ。
まとめ。
腎臓病のステージ2だと宣告されて、すごくすごくショックを受けましたが、なおさら愛猫のことを愛おしく思えるようになりました。
1日でも長く、のんびり幸せに暮らしてもらえるよう、下僕の私は姫様に仕える所存。
玉座から下僕に「なでなでしなさい」と命令する姫様↓

