若い世代はPCやインターネット系のことに詳しいし使いこなせているが、シニア世代は詳しくないし使いこなせない。
たまにこんなことを言う人がいますが本当でしょうか?
確かに私のような50代以上の世代だと、ワープロを使い始めたのが20代、パソコンを利用し始めたのが30代初め、携帯電話を当たり前のように持つようになったりインターネットを利用し始めたのが30代半ば頃。
だから確かに苦手だったり殆ど使わない人たちが多いのは確か。
でも、56歳のおばさんである私よりもずっとずっと若いのに、パソコン作業が苦手な人もたくさんいます。
会社勤めをしていた時、若い社員がワードで作った文章をチェックする機会があったのですが、毎行必ず改行している人が複数いることにビックリ。(文章の途中でも改行を入れている)
文章を修正する時、どんだけ手間かけてるんだよ!!
ふぅ~。思い出してもイラっとくる。
逆に私よりも年上の人がスイスイとスマホやパソコンを使いこなしているのを目にすることもあります。
結局のところ、インターネット系のことが「得意か苦手か」というのは、「やる気があるか無いか」。その一言に尽きると思っています。
え??そうなの??だって私、理系じゃないし。文系だし。
と思ったそこのアナタ!
それも間違いです。
インターネット系のことは文系の人の方が得意だったりするのですよ。
このブログで何度か書いているように、私はシニアにこそインターネット系に強くなって欲しいと思っているので、今回は「苦手な人と得意な人」の何が違うかについて書いてみようと思います。
やる気があれば誰だってインターネット系が得意になる。
Contents
はじめに(ここでの定義)。
厳密に言うと、パソコンやスマホの操作、インターネットを駆使した各種作業等はそれぞれ分野が違いますが、ここではそれらを総称して「インターネット系」と言うことにします。
また、ここで言う「インターネット系が得意な人」とは、プログラミングができるとかエクセルの難しい機能を使いこなせるということではなく、例えば以下のことが問題なくできる人のことを指します。
- スマホの簡単な設定なら自分でできる。
- 新しいアプリの使い方を自力で覚えることができる。
- エクセル・ワードの基本操作はできる。便利そうな機能があれば調べて使うようにしている。
- インターネットを利用したショッピングやネットバンキングなどのサービスを問題無く利用できる。
- インスタグラム、twitterなどのSNSを自力で始めることができる。
インターネット系が得意な人の傾向。
苦手な人のことを書く前に、得意な人の傾向について書いてみます。
新しいモノ好き。
タブレットやスマホが世の中に出た時に真っ先に買っちゃった人。もしくは買いたくって仕方がなかった人。
こういうタイプの人は、買ったことを後悔しないように自力で使いこなそうとする意欲も高い。
「自分にだってできるはず」という想像力がある。
例えばエクセルを使う時、「こんなことができれば便利だからその機能はぜったいにあるはず」と思って調べる。そして使いこなせるようになる。
例えばスマホの使い方がわからなかった時、「この単語で検索したらきっと誰かが解説してくれているに違いない」と思ってネットで検索してみる。
人に聞くよりまずは自分で調べる。
わからないことがあった時は人に聞くよりもまずは自分で調べようとする。
自分で調べた方が頭に入るし、調べる過程で別のことにも気づいたり覚えたりすることができるので、できるところまでは自力でなんとかしようとする。
慎重だけれど臆病ではない。臆病になる前にカンが働く。
「このボタンをクリックしたらデータが壊れてしまうんじゃないか」と思うのではなく、「データが壊れた時のためにバックアップの方法を探しておいてからクリックしよう」と思う。
自力でいろいろなことを駆使した経験があれば、ある程度のことをしても大丈夫というカンが働くようになる。
文章を読むのが苦手ではない。
スマホにしてもパソコン操作にしても、何らかの説明書きやマニュアルを読むのは必須。
インターネット系が得意な人は、こうした文章を読むのを厭わない。(だから文系の人の方が実は得意)
マニュアルを読むのが苦手だとしても、せっかくの機能を使いこなすためならがんばって読もうという意欲の方が勝っている。
インターネットは世の中に悪い影響よりも良い影響を与えていることの方が多いと信じている。
メールやLINEの方が電話よりも合理的な場合があると思っている。ケースバイケースで使い分けができている。(意見をぶつけるとか謝罪とかは直接対話が良いと理解している)
SNSで友だちを作ることに抵抗が無い。リスクさえ心得ておけば、むしろ自分の世界を広げることができるツールになり得ると思っている。
インターネット系が苦手な人の傾向。
次に「苦手な人」の傾向。でもこれ、「得意な人」の傾向とは逆なだけ。
新しいモノに興味が無い。
新しいものに対して「面白そう!」と思う前に、「面倒そう」と思ってしまう。または興味すら湧かない。
「自分にはできない」と思い込んでいる。
スマホやパソコン操作など、「自分は苦手だから」と決めつけて最初から挑戦してみようという気が無い。
簡単なことも最初から「難しいこと」だと思い込んでいる。
わからないことがあると何でも人に聞く。
わからないことがあると自分で試してみる前に人に聞く。
調べればすぐわかることでも、すぐに人に聞く。
聞く人がいないと調べることをしないであきらめる。
慎重過ぎる上に臆病過ぎる。
ちょっと触ったくらいではダメにならないようなことでも、慎重になり過ぎてできない。
文章を読むのが苦手。
説明を読むのがとにかく苦手。面倒で仕方がない。
面倒なものを読むくらいならあきらめた方がよいと思っている。
説明書きを読むのが苦手だということを、インターネット系は苦手だと置き換えている。
インターネット系は世の中に良い影響よりも悪い影響を与えていることの方が多いと信じている。
例えば、メールの普及が人のコミュニケーションを希薄にしたと信じている。だから今の若者はダメだと思っている。
例えば、SNSで人と知り合うなんて怖くてできない。犯罪に巻き込まれると思っている。
まとめ。
さて、いかがでしたでしょうか。
ここに書いたことが間違っていなければ、年齢だとか理系・文系ということは関係ないはず。
「苦手な人」もちょっとだけ努力をする気があれば「得意な人」になれるはず。
だからシニアの方々にもどんどんインターネット系のことに挑戦して欲しいと思っているのであります。
もちろんプライベートに関しては個人の自由なので、無理に得意な人になる必要も無いと思います。
興味が無いものに無理に興味を持つ必要も無いと思います。
残念ながら「苦手な人」は世の中のIT化についていけず、将来ますます損することが増えるとは思いますが。
でも、仕事上で苦手だと言っている人は、もうその時点で失格。きっぱり。(毒)
お偉いさんたちがメールやエクセルすら使いこなせないくせに業務効率化だの、働き方改革だの、IT事業だのを語っていても説得力ゼロ。
そんな会社はダメダメなので、インターネット系が苦手な人はぜったいに出世なんてさせちゃダメ!
……と、元人事担当は思うのでありました。(猛毒)
特定の会社や人のことを書いたのではありませんよ。はい、けっして。

