今回は、Apple公式サイトの日本語文章から感じる違和感について書いてみたという話。
iPhoneに機種変更をした際や、以前iPadを買った際にもさんざんApple公式サイトを見たのですが、そこに書かれている文章を読んでいると、いつもちょっと気持ち悪いような、そこはかとない違和感を感じるのですが、それはきっと私だけではないはず。
ブログタイトルに「考察」なんて入れていますが、そんな真面目な話などではなく、違和感を感じる日本語にどうしても突っ込みを入れたくなったから書いたという、どうでもいいような記事です。
あしからずお読みくださいませ。
その違和感が逆に見る人を惹きつける??
まずは具体的に公式サイトの文章を見てみましょう。
Contents
iPhone XS 宣伝文句の不思議な表現。
ひとつめの例。
Super Retina。迫力と大迫力。
特別に開発されたiPhone XSのOLEDディスプレイは、業界で
最も正確な色を映し出し、
HDRに対応し、真の黒を再現します。
しかもiPhone XS Maxには、
これまでのiPhoneの中で最大の
ディスプレイが搭載されています。
(iPhone XSのページより抜粋)
まず冒頭から、「迫力と大迫力」って何??と、いきなり意味不明感が襲ってきます。
XSが「迫力」でXS Maxが「大迫力」ってことなのかな、ということはよくよく読むと推察できるのですが、なんかちょっと不可解。
以下が英語の原文ですが、” In big and bigger.”の方がわかり易いですね。
Super Retina. In big and bigger. The custom OLED displays on iPhone XS deliver the most accurate color in the industry, HDR, and true blacks. And iPhone XS Max has our largest display ever on an iPhone.
iPhone XR 宣伝文句の不思議な表現。
ふたつめの例。
Liquid Retina、登場。iPhone XRの
新しいディスプレイは、業界の中で
最も先進的なLCDです。画期的な
バックライトの設計により、スクリーンを
隅々に広げることができました。
現実の世界に近い色が、一つの美しい
エッジから別の美しいエッジまでを
フルに使って映し出されます。
(iPhone XRのページより抜粋)
「スクリーンを隅々に広げることができました。」
「一つの美しいエッジから別の美しいエッジまでをフルに使って」
うーん。やっぱりなんだかよくわからない。
エッジというのは、日本人的感覚だと「端」とか「境界」という意味に捉えると思うのですが、それだと「美しい端(境界)」になってしまい、「そりゃなんぞや?」って感じ。
エッジを「色の切れ味・鋭さ」という意味で使っているようにも思えるのですが、その場合「エッジ」という言葉では日本人にはよくわかりませんがな。
ちなみに原文は以下。
Introducing Liquid Retina. The new display on iPhone XR is the most advanced LCD in the industry. An innovative backlight design allows the screen to stretch into the corners. So you see true-to-life color from one beautiful edge to the other.
Apple Watch 宣伝文句の不思議な表現。
みっつめの例。
あなたの心臓を
心に留めて作りました。
高い心拍数と低い心拍数は、重い症状の兆候であることがあります。しかし多くの人たちはその症状に気がつかないので、根底にある原因が診断されないことがよくあります。
(Apple Watchのページより抜粋)
「あなたの心臓を心に留めて作りました」って、めっちゃストレートな表現でちょっとぷぷぷぷぷ。
「重い症状の兆候であることがあります」という箇所は、「重い症状の兆候だということがあります」となおしたくなっちゃう。
欧米企業サイトの変な日本語に突っ込みを入れる日々。
Amazonのサイト等で、中国などアジア諸国製の商品説明の日本語がめちゃめちゃ変だったりして突っ込まれているのをよく見かけますが、Appleに限らず、Googleなど欧米の有名企業のサイトにもかなり不可解な日本語が当たり前のように載っているのに、突っ込む人が殆どいないのは不思議と言えば不思議。
いったい誰が翻訳しているんだろうか。
意訳はダメ、直訳じゃなきゃダメ、なんてルールがあるんだろうか。
以上、本当にどうでもいい話なのですが、どうしても気になっていたので書いてみました。
でもけっして、こうした文章が嫌いなわけじゃありません。
逆にその独特な世界観に惹きつけられるから気になったのだと思います。
だから今後も、「おいおい!」って突っ込みながらAppleのサイトを見て楽しむ所存。(意地悪ばあさんか<影の声)